パリ五輪の陸上男子200メートル決勝(8日=日本時間9日)、レツィレ・テボゴ(ボツアナ)が19秒46で金メダルを獲得した。100メートルとの2冠を目指したノア・ライルズ(米国)は19秒70で3位となったが、レース後にコース上に倒れ込み、救急隊員が駆け付ける事態となった。
英紙「サン」は「ライルズはホームストレートでベドナレク(米国)を追いかけるために全力を尽くしたが、その差は大きすぎた。米国のスーパースターは19秒70でゴールし、3年前の東京大会と同じように200メートルでも銅メダルに甘んじた」とし「彼はレース終盤に動きが鈍くなり、レース後にコース上で倒れ、明らかに呼吸に苦しんでいたが、救急隊員が駆けつけ、車イスで彼を退出させた」と報じた。
ライルズはレース後の検査で新型コロナウイルスに感染していることが判明したという。英メディア「BBC」は「テボゴが主役、病気でライルズの歴史に名を残す望みは打ち砕かれる」と伝えた。ライルズは2つのリレー種目(4×400メートル、4×100メートル)を残しているが「出場できるかどうかはまだわからない」という。