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伊東純也が不起訴処分 弁護士は週刊誌全体に警鐘「社会的に抹殺されてしまう」

東スポWEB 2024年8月9日 16時54分

フランス1部スタッド・ランスの元日本代表MF伊東純也(31)が女性2人に同意なく性行為に及んだなどととして刑事告訴された問題で、大阪地検は9日に嫌疑不十分で不起訴処分とした。

伊東は日本代表としてアジアカップに出場していた1月末に「デイリー新潮」で女性に対する性加害が報道され、代表を離脱。それ以降はクラブでのプレーは続けているが、代表には招集されていない。今回の問題では女性の訴えは事実に反しているとして伊東側も逆告訴しており、府警は双方を書類送検していた。

そしてこの日、伊東とともに、女性2人も嫌疑不十分により不起訴の判断を下した。

日本代表のスター選手である伊東に降りかかった大騒動はこれで一つの区切りを迎えたが、一方で今回の問題では週刊誌報道の〝功罪〟も大きな注目を集めた。

伊東の代理人を務める加藤博太郎弁護士は以前から、今回の件を報じた新潮社を含めて、週刊誌全体に対して警鐘を鳴らしている。

「二度とこういったこと、特に週刊誌がこういった報道をして、いろんな大事な大会がだめになってしまう。日本サッカー協会にとっても非常に大きな損失だと思う。そういったことが二度と行われないように、しっかりと強い処罰意識を伝えていきたい」という加藤弁護士。そしてこう強調する。

「週刊誌に書かれてしまったら、社会的に抹殺されてしまう。不同意性交の告訴は簡単に受理されて、特に証拠がなくても『されました』というものを持っていけば、それで受理されてしまう。それを週刊誌に書かれてしまえば、それでもう終わり。社会的に抹殺されてしまう。それが今の実態であって、そこはなんとかしなければならない」。〝書いたもん勝ち〟の現状に強い危機感を示している。

さらに「伊東選手もそういう強い気持ちでいる。本当に週刊誌というのは非常に強い権力を持っていて、1つの大会とか選手生命を抹殺してしまうのは簡単なことなので、そうはならないようにという強い気持ちを持っている」と繰り返し週刊誌報道の危うさを強調。現状を変えるべく、徹底した対応の必要性を説く。

今回の伊東をめぐる騒動は、昨今の週刊誌報道に一石を投じることになりそうだ。

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