レスリング男子の樋口黎（２８＝ミキハウス）が９日（日本時間１０日）、パリ五輪男子フリースタイル５７キロ級決勝でスペンサーリチャード・リー（米国）に勝って悲願の金メダルを獲得した。
準決勝まで行われた８日に、危なげなく金メダルに王手をかけた樋口。この一戦にかけてきた。前日の取材エリアでは、減量などこの日の準備を急ぐため、足を止めずに控室へ。強い決意で臨んだ決勝のマットは、第１ピリオドで先にポイントをリードされる展開に。０―２で迎えた第２ピリオドで２ポイントを奪うと、終了間際に勝ち越して歓喜の瞬間を迎えた。２０１６年リオデジャネイロ五輪で銀メダルだった悔しさを晴らした。
男子の日本レスリング勢は、日体大同級生の男子グレコローマン６０キロ級の文田健一郎（ミキハウス）と同大後輩で同７７キロ級の日下尚（三恵海運）が金メダルを獲得。３つの金メダルとなった。