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【レスリング】「金」王手の高谷大地 兄を反面教師のSNS断ち「見たいんですけど」とニヤリ

東スポWEB 2024年8月10日 3時54分

パリ五輪レスリング男子フリースタイル74キロ級決勝(10日)に進出した五輪初出場の高谷大地(29=自衛隊)が、〝SNS断ち〟を明かした。

9日の準決勝でカイルダグラス・デーク(米国)との激戦を制し、金メダルに王手。「世界選手権で最後攻められなくて負けたのがあったので、とにかく攻めた。最初USAコールがあって、それにデークが押されてバーンって入られたけど、その後に日本コール、大地コールがあって『負けてられねぇぞ』と背中をドンと押された感じで。常に観客に背中を押されたのが勝因かなと思う」とまくし立てた。

そんな高谷は4月からSNSを見ることを自ら禁じた。兄・惣亮さんが2012年ロンドン五輪、16年リオデジャネイロ五輪、21年東京五輪と3大会連続出場した姿を間近で見てきて感じたことがあった。「ちょっと失礼な言い方になるけど、失敗の仕方を3回見ているので、それに持ってかれないようにしている」。

その対策の一つが〝SNS断ち〟だった。「まずはSNSを見ない。やっぱ兄貴はそういうのに左右されたというか、どうやったら皆さんに受け入れられるのだろうという、自分のマネジメントはすごいうまかったけど、やっぱそれがメインになって自分のやるべきことを見失ったり、一つの心ない声に反応してしまって、自分の練習が変わる悪影響もある。プラス面もあるが、100の応援より、一つの心ないことが響く。そういうのに触れないようにしている」と説明した。

SNS上に投稿されるアスリートへの誹謗中傷が問題になっている中、高谷は一つの例になりたい考えもある。「今、いろいろあるじゃないですか。例えば何か月前から、SNSを控えましょうみたいな、そんなデータに少しでもなれれば、参考になればいいというふうに思っている」。

今後、サンプルが多く集まっていけば、SNS断ちと五輪における結果の相関関係は、興味深いデータとなりそう。まず高谷は金メダル獲得で効果を示す。本人は「見たいんですけど」と笑うが、SNSは決勝が終わるまで封印だという。

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