パリ五輪ブレイキン女子決勝で、湯浅亜実（２５、ダンサー名・ＡＭＩ）が、リトアニアのＮＩＣＫＡを３―０で下し、金メダルを獲得。今大会唯一の新種目で、初代女王に輝いた。
繊細で正確なパワームーブやフリーズを披露し、ダイナミック動きを見せた１７歳のＮＩＣＫＡを上回った。「なんかもう、セミで本当は決勝でやる技を出すしかないとなって、決勝は楽しもうと思った。ＮＩＣＫＡとは一緒のチームでもあるので、思い切りいこうとやりました」とすがすがしい表情で語った。
「あんまり実感まだ出ていないというか、本当なら泣きたいくらいうれしいはずなんですが、実感できてなくてふわふわ。いい意味でプレッシャーをまったく感じなくてなくて、いかに自分らしさを出せるかを考えてきたので、プレッシャーは全然感じませんでした。自分らしさを出せました」と語った。
テレビ中継の解説を務めた、日本ダンス連盟のブレイクダンス本部事務局長の白井健太朗氏は快挙に「しゃべると泣きそうなんです。いい時も悪い時もあって、でも（ＡＭＩと福島あゆみの）２人がついてきてくれありがとう。皆に感謝です」と涙で声を震わせながら語った。