Infoseek 楽天

ウクライナ軍がロシア西部クルスク州へ進軍「最も熾烈な戦いが始まった」と露メディア

東スポWEB 2024年8月10日 6時5分

ウクライナ戦争で最も熾烈な戦いが始まった――。ロシアメディア「モスコフスキー・コムソモーレツ」が9日、報じた。

6日に1000人のウクライナ軍がロシア西部クルスク州へ越境攻撃し、9日までにロシア領約100平方キロを占領したとみられている。これまでとは違い、ロシア領での戦闘だ。ウクライナ軍が国境から35キロの地点まで前進したとされ、ロシア軍は掃討作戦を続けている。

ロシア非常事態省は9日、ウクライナ軍が4日間進軍しているクルスク地域の状況が連邦非常事態であると認識されたと伝えた。

ウクライナ軍は、米国が供与している高機動ロケット砲システム=ハイマースで最大400人のロシア兵を殺害したという。

ロシア軍はグラーチュことSu―25攻撃機でウクライナ部隊を攻撃している。

軍事事情通は「ウクライナによるロシアに対する最大規模の奇襲攻撃といわれています。ウクライナはこの攻撃について沈黙を貫いています。ただでさえ圧倒的に兵力で劣るウクライナがなぜこの奇襲を仕掛けたのか、意図も計画性もはっきりしていません」と指摘する。

圧倒的兵力を誇るロシア軍がウクライナ東部の領土を獲得し続ける中、防戦一方のウクライナ軍が1000人の兵力を割いてまでロシア領で奇襲攻撃を行った。

「ウクライナの限られた兵力の中で最大の賭けに出たとみられています。ロシアはドネツク州などの兵力、戦力の一部をクルスクへ移動させているようで、ウクライナにとって一定の効果があったとみられます。ただし、事実上解体された民間軍事会社ワグネルの退役軍人が規模不明ながらクルスクに参戦し、戦況を変えつつあるという報道もあります」と同事情通は話している。

この記事の関連ニュース