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【甲子園】掛川西・大石監督が60年ぶり夏勝利に号泣「高校生の成長はすごい。感動している」

東スポWEB 2024年8月10日 22時5分

第106回全国高校野球選手権大会の第4日(10日)第4試合で26年ぶり6度目出場の掛川西(静岡)が日本航空(山梨)との隣県〝富士山ダービー〟を制し、1964年以来、60年ぶりの夏甲子園勝利を飾った。

序盤から打ち合いの展開となったが、終盤に掛川西打線が突き放した。4―4で迎えた7回だ。二死走者なしから佐藤(2年)が二塁打で出塁すると、続く堀口(3年)が適時打を放ち、勝ち越しに成功。その後も勢いは止まらず、石川(2年)が2点適時打、桑原(2年)が適時二塁打を放ち、この回は1四球を挟み、5連打と打線が大爆発。一挙4点を奪って、勝利を決定づけた。

掛川西が前回出場したのは1998年。その26年前の夏大会で主将だった大石卓哉監督は感無量の面持ち。「勝ち負けはありますが、キャプテン(山下=3年)が試合前から『この甲子園での試合を楽しもう』と言っていた。アルプスや外野席まで詰めかけてくれた掛川西OBの皆さんや地域の方々が背中を押してくれた結果だなと思います」としみじみと語った。

指揮官の目からは涙があふれ「本当に頑張った。プレッシャーもあったと思うが、選手たちにとっては初めての甲子園。その舞台でこういう野球ができるくらいたくましくなったなと思います」と選手をねぎらった。

山下主将は「泥臭い野球」を合言葉にしてチームを引っ張ってきた。「大石監督の下で久々の(甲子園)勝利を挙げられたのがうれしい。また大石監督と試合ができる」と感激。

大石監督は「このチームはキャプテンが素晴らしい。泥臭い野球もすべてキャプテンの指導。やらされているのではなく、自分たちで決めてこうするんだとやっている。ここで勝利をもたらしてくれるとは入部時には思ってもみなかった。高校生の成長はすごい。感動しています」と号泣した。

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