女子プロレス「スターダム」の真夏の祭典「５★ＳＴＡＲ ＧＰ」レッドスターズＢブロック開幕戦（１０日、横浜武道館）で、ＡＺＭ（２１）が渡辺桃（２４）を撃破し、白星発進を飾った。
２人は「クイーンズ・クエスト（ＱＱ）」時代にタッグを組み、２０２０年秋のタッグリーグで優勝した過去がある。だが、翌年１２月に渡辺が造反し、極悪軍団「大江戸隊」に加入。今年６月の代々木大会では、大江戸隊とのユニット追放イリミネーションマッチで敗れたＡＺＭがＱＱから追放された。その後、上谷沙弥が「大江戸隊」改め「Ｈ．Ａ．Ｔ．Ｅ（ヘイト）」入りしたことに伴い、ＱＱは事実上消滅した。
昨年の同リーグ戦で敗れて以来、約１年ぶりの一騎打ちに闘志を燃やすＡＺＭだったが、試合開始のゴングが鳴ると渡辺に場外に投げ飛ばされ、いきなりピンチに。渡辺のセコンドも介入し、めった打ちにされてしまった。
その後も渡辺のペースに飲まれ、チキンウイングスリーパーで締め上げられ、ＡＺＭの意識はもうろう。それでも得意のカナディアン・デストロイヤーで反撃を試みる。雪崩式Ｂドライバーを狙った渡辺に雪崩式カナディアン・デストロイヤーを見舞うと、最後はあずみ寿司で丸め込み、３カウントを奪った。
バックステージでは「初戦、渡辺桃から勝利しました！ 最高のスタートを切ったんじゃないの！」と喜びを爆発させた。
昨年大会のリベンジを果たしたＡＺＭは「渡辺桃には何も思わないって言ったけど、その言葉はウソ。私が渡辺桃の行くところ全てを阻止して、次は私がお前の邪魔をしてやるから覚悟しろ。バカ野郎！」と不穏予告。因縁深い２人の今後から目が離せない。