巨人の阿部慎之助監督（４５）が３―１で勝利した１１日の中日戦（バンテリン）後に試合を総括した。
エースが試合を作った。先発の菅野は完投勝利こそならなかったが、９回途中１１８球を投げて１失点と貫禄の投球を披露。打線も２回に坂本の適時打で１点を先制すると、５回と９回にもさらに１点ずつ追加し、最後は９回途中から守護神・大勢がしっかり抑えて２カードぶりの勝ち越しを決めた。
阿部監督は「最後に大勢を使いたくなかったんだけど、最後まで必死に頑張ってくれたので、結果勝てたってことはすごく大きいと思います」と菅野を称賛。「いい形で点を取れたので勝てたと思います」と序盤にしっかりと先制点を奪った坂本の適時打もたたえた。
一方で暗雲も…。ここまでチームを引っ張ってきたヘルナンデスが５回の守備でダイビングキャッチを試みた際に左手首を痛め、緊急交代。指揮官は「手首を骨折した。俺の心も折れそうだよ…」とボヤいたが「冗談言ってる場合じゃないよ。ここまでけん引してくれたのもあるだろうし、それくらい痛いよね。でも若い選手とかほかの選手はチャンスが増えるわけだから、頑張ってみんなで勝ちたいよね」と前を向いた。
ヘルナンデスに代わって１２日からは浅野が合流予定。この苦難をチーム一丸となって乗り越えることはできるか。