女子プロレス「スターダム」のIWGP女子王者・岩谷麻優(31)が、同じ「STARS」の飯田沙耶(27)との同門対決を制し絶好調だ。
真夏の祭典「5★STAR GP」レッドスターズBブロック公式戦(11日、東京・渋谷区スポーツセンター)で2人が激突。岩谷は前日の開幕戦(横浜)では中野たむを撃破し、2018年以来2度目の優勝へ勢いづけた。
序盤、飯田のパワーファイトに苦戦し連続逆水平チョップに悶絶。ドラゴンスリーパーで絞め上げられ劣勢に陥った。
だが、残り時間3分を切ると岩谷が覚醒。飯田ロケット(ダイビングショルダータックル)をトラースキックで迎撃し、ツームストーンドライバーをズバリと決めた。最後はムーンサルトプレスで完璧な3カウントを奪った。
試合後、岩谷は「ある意味昨日より今日の方がしんどかった。飯田、本当に強くなったね。同じSTARSの仲間でいてくれること、改めて心強いなって思いました。飯田ありがとう」と感謝を述べた。
すると涙ぐむ飯田から「麻優さん、やっぱりあなたは強いや。スターダムに入ってから、あなたがずっと私の成長を見守ってくれた。私はいつか必ずあなたを超えたい。これからも厳しいご指導お願いします」と頭を下げられ、岩谷は真っ赤に腫れた胸もとを指さしニヤリと笑った。
再びマイクを持った岩谷は「最近地震とかもあって、本当に何が起こるかわからないけど、スターダムのリングはいつまでも輝き続けていく。来年も再来年もスターダムがトップを走り続けて、女子プロレス界、いや、新日本(プロレス)を超える世界でナンバーワンのプロレス団体になるので。そこまでみなさんついてきてください!」とファンに呼びかけた。最後は飯田を抱きしめ健闘をたたえると「ウィーアーSTARS!」と絶叫し大会を締めた。