Infoseek 楽天

【陸上】日本陸連が女子マラソンの〝補欠問題〟に言及 高岡SD「時間を費やして話をしてきた」

東スポWEB 2024年8月11日 19時14分

日本陸連の高岡寿成シニアディレクター(SD)が11日にパリ市内で報道陣の取材に応じ、沸騰する〝補欠問題〟に言及した。

この日行われたパリ五輪の女子マラソンに出場予定だった日本記録保持者・前田穂南(天満屋)は、右大腿骨疲労骨折のため欠場。日本陸連は10日に「チーム、コーチ、選手と話し合い、この状態でマラソンに出場することは今後の選手生命にも関わる重大な問題であるため、本連盟として欠場を判断いたしました」と説明した一方で「補欠解除指定日(8月2日)時点では上記の通り(前田)選手は本番に向けた調整練習を行っており、8月2日に補欠解除をいたしました。そのため、補欠選手との入れ替えはございません」と明かしていた。

前田は7月31日の練習時に右大腿部付け根付近に張りを感じ、9日にMRI検査を行ったところ、右大腿骨疲労骨折と診断された。前田サイドからパリ時間の3日に報告を受けたという高岡SDは「練習の中でちょっとした張りや違和感が生じた時に、すぐに検査にする選択肢がなかった。(補欠解除の)期限までの期間が非常に短くて、検査する時間がつくれなかったのは事実」と語った。

10日に実施されたパリ五輪の男子マラソンで優勝したエチオピアのタミラト・トラは補欠選手だったこともあり、ファンからは疑問の声が続出。直前まで補欠を帯同させるチームもあったが、日本陸連は独自に2日を補欠解除日に設定した。「私たち強化の方でも(補欠解除の)タイミングがどこが一番適切かを、選手のこともだが、補欠の立場も考慮した上でタイミングで設定させていただいた」と切り出しつつ「補欠の議論に関しては、いい部分と悪い部分とたくさんあって、本当に強化の中でも随分時間を費やして話をしてきた中で進めたと理解していただければありがたい」と振り返った。

この記事の関連ニュース