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【広島】新井監督〝攻め〟の一手は実らず 4回で九里に代打「あと何回、大きなチャンスがあるかなと」

東スポWEB 2024年8月11日 22時5分

セ首位の広島は阪神戦(京セラ)に0―4で敗れ、2位・巨人とのゲーム差は「1」に縮まった。

今季初となる対阪神の同一カード3連勝を狙った新井監督は〝勝負手〟に打って出た。この日は先発・九里の出来がイマイチで、初回に3本の長短打を浴び立ち上がりに失敗。3回までに0―2の劣勢となると、新井貴浩監督(47)は、これまでにない一手を披露した。2点を追う4回、打線が阪神・高橋に対して二死満塁の好機をつくると、9番の投手・九里のところで「代打・石原」をコールした。

「(九里)亜蓮の今日の状態を見て、相手ピッチャーの今日の状態を見て。相手ピッチャーも100球ぐらいで代わるのでは、と感じていたので。向こうもブルペンが強力なんで。あと何回、大きなチャンスがあるかなと考えた上で代打、行きました」。

さらに劣勢から巻き返しを計る術として、中盤から、リーグナンバー1の強力中継ぎ陣を投入。4回2番手で防御率1点台左腕・黒原を皮切りに、6回・コルニエル→7回・塹江→8回・河野とつなぐ継投策で、赤ヘル打線が終盤以降に反攻する〝粘り〟に期待をかけた。

結果的には黒原が前川、河野が大山に被弾し、ビハインドはさらに広がり、打線もその後、虎のリリーフ陣を攻略できず、完敗に終わった。

広島はこの日が今季99試合目で、残り44試合。ここまで先制に成功した試合は41勝12敗を無類の強さを見せる一方で、敵に先制を許した試合は、試合前まで12勝28敗2分けと分が悪い。

だが、その原因のひとつだった赤ヘル打線は今月に入り、試合前までチーム打率はリーグトップを記録するなど上り調子。残り試合では、打線が劣勢をはね返し、同点→逆転とする展開で勝ちを拾う試合が欲しいところ。そんな現状を踏まえ、チームのストロング・ポイントでもある自軍投手陣を〝攻撃的〟に運用したようだ。

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