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【レスリング】日本勢躍進で〝チャレンジ〟にも脚光「誤審問題の柔道もはやく導入しろ」の声も

東スポWEB 2024年8月11日 22時44分

パリ五輪最終日、レスリングはパリ五輪男子フリー65キロ決勝(11日)で、五輪初出場の清岡幸大郎(23=三恵海運)がイラン選手を下し、金メダルを獲得した。また、女子76キロ級決勝で、同じく初出場の鏡優翔(22=サントリー)が米国選手に勝ち金メダルを獲得した。これでレスリング日本勢は金8、銀1、銅2と圧巻の成績を出した。

強さの一方で話題となったのは、チャレンジ制度だ。レスリングでは試合中、審判の判定に疑問を持った場合、ビデオ判定を求めることができる。観客やテレビで観戦している人も審判団が判定に利用するビデオが見られる上、チャレンジが成功したか失敗したかを理由を付けて説明するため、見ている人にもわかりやすいと評判だ。

今大会、審判をめぐって物議を醸したのが柔道だ。今大会の柔道競技では、男子60キロ級で銅メダルを獲得した永山竜樹(SBC湘南美容クリニック)が、準々決勝でガリゴス(スペイン)と対戦した際、「待て」がかかりながら絞め落とされ一本負けして審判の判定に非難が殺到した。また、不可解な指導が多く、阿部詩(パーク24)や橋本壮市(同)らの試合でも誤審疑惑が指摘された。

ネット上では柔道との比較論が沸騰。「レスリング一番すごいのはジャッジシステム。選手側からチャレンジできてちゃんとビデオ判定するシステムは最高。柔道は審判がパッチモンすぎるのに選手側からチャレンジできないのが本当にダメ! 審判だけじゃなくてちゃんとみんなで確認できるシステムに移行しないと柔道終わると思う」「オリンピックの柔道は、レスリングのようにチャレンジを取り入れて欲しい。誤審や不可解な審判が無くなるように切に願う」「柔道連盟はレスリングを見ているか? 競技人口減少防ぐためにもチャレンジ制度をさっさと導入して誤審問題に対処しろ」など、柔道でもチャレンジシステムを導入するよう求める声が続々と上がった。

レスリングでも、チャレンジがない時代は、誤審騒動も多くあった。また、3ピリオド制の時代に各ピリオドで0―0となった際、抽選(ボールピックアップ)で攻撃権を決める不評のルールが行われた時代もあった。柔道を含め、各競技で分かりやすいルールにこだわる必要がありそうだ。

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