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【レスリング】清岡幸大郎が夢実現の金メダル 目標は人気漫画の主役「なったでしょ、これは」

東スポWEB 2024年8月11日 22時54分

レスリング男子フリースタイル65キロ級の清岡幸大郎(23=三恵海運)が、パリ五輪で金メダルを獲得した。

11日の決勝ではラハマン・アムザドハリリ(イラン)を下した。第1ピリオドに得意のアンクルホールド3回転などで10―1リードし、第2ピリオドはポイントを奪われたが、逃げ切った。清岡は「もう最高ですね。このオリンピックで優勝することは、小さいころから夢見てやってきたので。ようやく夢を実現できた。たくさんの支えや応援があって、たどりつくことができたので、感謝の言葉を伝えたい」と喜びを語った。

決勝はあえて〝ノープラン〟だった。「(10日の)準決勝で作戦を練り過ぎて前半、硬くなってしまったので、決勝はやってきたことを出すだけだと。自分のレスリングを最後までやるのを考えて、前半からプレッシャーをかけて、相手に何もさせずにやり抜くと考えた」と振り返った。

幼なじみで女子57キロ級金メダルの桜井つぐみや所属先が同じ男子グレコローマン77キロ級金メダルの日下尚ら男子勢の躍進を力に変えた。「桜井つぐみだけでなく、一緒に選手村で過ごした男子選手の皆さんも、先に優勝して僕にプレッシャーをかけてくれと伝えていたので、勢いがついてノリノリで戦うことができた。レスリング競技全体でいい結果を残してくれたのは、すごく後押しになった」

昨年12月に東京五輪金メダルの乙黒拓斗(自衛隊)に勝って、4月のアジア予選で初の五輪代表を勝ち取ったが、本命視されていなかった。それでも「誰が俺が優勝すると思っていたんだと。俺だけが、絶対にオリンピックで優勝するんだという気持ちを持ち続けた。僕だけじゃなく、なかなか思い通りにいってない人たちに、夢を信じて、自分を信じて、必ず達成する気持ちで何かに取り組んでいけば、いつか達成できるというのを、自分の結果を通して伝えることができれば」と力説した。

かねて、自分が人気マンガの主役になることを目指していたが、「なったでしょ、これは」と笑った。

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