パリ五輪が１１日（日本時間１２日）に閉幕。フランス競技場で行われた閉会式では、映画「ミッション・インポッシブル」シリーズで知られる米超大物俳優のトム・クルーズ（６２）が登場。映画で演じた「イーサン・ハント」ばりのアクションを披露して話題をかっさらった。
２０２８年ロサンゼルス五輪への引き継ぎ式の中で、会場の頂上部に現れた。そのままワイヤーアクションで降下してスタジアムに下り、さっとうと立った。選手たちの熱狂的な歓迎を受けハイタッチしながらステージへ向かったが、大興奮した女性からキスされる場面も。ステージではロサンゼルスのカレン・バス市長、今大会で体操女子３冠のシモーネ・バイルズから五輪旗を受け取った。
さらにステージ下にあったバイクに五輪旗を差して、会場を出て行った。映像が切り替わると、パリ市内をバイクで疾走して、飛行機に搭乗。レッド・ホット・チリ・ペッパーズの名曲「バイ・ザ・ウェイ」に乗って、飛行機からスカイダイビングで米国に降下した。走った先では、「ハリウッドサイン」を五輪マークに変えて、マウンテンバイク選手に五輪旗を手渡して〝任務〟を終了した。
１２年のロンドン五輪開会式では「００７」シリーズの「ジェームス・ボンド」役で知られる英人気俳優ダニエル・クレイグが、エリザベス女王のエスコートとして登場。話題を集めたが、今回もＳＮＳ上では、「最高にカッコ良いし映画！」「これを心待ちにしていた」「トム・クルーズ華麗に登場で一気に目が覚めた」「トム・クルーズが全部持っていった」と大興奮だった。
一方で、クルーズはパリ五輪体操会場などに現れ、情報がだだ漏れ状態に…。五輪開閉会の演出は情報を事前に漏らさないことが〝大鉄則〟だったが、ハリウッドスターはお構いなしのようだ。クルーズの登場シーンを事前に報じた米ニュースサイト「ＴＭＺ」などによると、閉会式のパフォーマンスは、クルーズ自身が国際オリンピック委員会（ＩＯＣ）にアプローチしたとのこと。これもすべて「イーサン・ハント」による高度なミッションだったのかもしれない。