ホワイトソックスとカブスの〝シカゴ対決〟の試合中にファン同士の激しい場外戦が起きていた。歴史的２１連敗を喫するなどア・リーグ中地区で最下位に取り残されているホワイトソックスと、ナ・リーグ中地区で３位ながら４連勝で２位カージナルスに肉薄しているカブス。ともにシカゴを本拠地とするライバル対決は〝クロスタウンシリーズ〟と呼ばれている。
９日、１０日（日本時間１０日、１１日）はカブスの連勝に終わったが、グラウンドの外で地元ファンが激しく衝突。１０日の試合中に売店が立ち並ぶ通路付近で男女２０人ほどのファン同士が殴り合いを開始。転げ合って裸足で馬乗りになって〝パウンド〟を落としたり、女性も髪の毛を引っ張られながら果敢に大男にパンチを繰り出すなど、奇声と怒号が飛び交う修羅場が展開された。
米メディア「ＴＰＳ」は「ファンの間でひどい乱闘が勃発し、強烈なパンチと一撃が飛び交った。ファンたちはフラストレーションを募らせ、相手チームのファンとケンカを始めた」と報じ、動画を公開。「大量のアルコールが絡んでいたのだろうが、そうでなければ非常に悲しいことだ」「酒を一口飲んんだだけでＵＦＣファイターだと思っている。馬鹿げている」「球場で観戦した中でもっともエキサイティングな出来事だった」とユーザーの声を伝えている。
また試合終盤には男性ファン２人がグラウンドに乱入。外野から飛び降りてケガをしたが、その後に地元警察に逮捕され、不法侵入で起訴されたという。今年の直接対決も大いにヒートアップし、カブスの４連勝で幕を閉じた。