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【新日本・G1】敗退の王者・内藤哲也 4敗の相手と年内防衛戦を志願「夏の借りは今年中に返したい」

東スポWEB 2024年8月13日 5時4分

まさかの結末だ。新日本プロレス真夏の祭典「G1クライマックス」Aブロック最終公式戦(12日、長岡)で、IWGP世界ヘビー級王者の内藤哲也(42)がKOPW保持者グレート―O―カーンに4敗目を喫し、優勝決定トーナメント進出を逃した。団体最高峰王者、そして前年度覇者として連覇を狙った今大会だったが、ブロック上位3位に入ることができずに早期終戦。この結果に内藤は何を思うのか――。

古傷の左ヒザに集中砲火を浴びた内藤は、コリエンド式デスティーノで反撃に転じた。しかし、正調デスティーノを阻止されると、オーカーンの猛攻にさらされ、最後はエリミネーターで3カウントを献上。痛恨の4敗目を喫しての敗退を「非常に情けない戦績ですよ。自分でもそう思うよ。でも、それが今日現在の俺だから。何も恥ずかしくない」と潔く受け入れた。

過去33回のG1においてIWGP王者の優勝は1995年の武藤敬司、2000年の佐々木健介の2人しか達成していない。内藤は「最高峰王座保持者が優勝することは難しい。それはG1クライマックスの歴史が証明してるわけでね。分かってはいたけど、こうして決勝トーナメントにも残れず敗退することは悔しいですね」と無念の表情だ。

その一方で「俺が弱かったというよりも、それぞれの選手が強かったんじゃないですか? 王者が同じブロックにいたら普段のリーグ戦以上に気合が入るものだと思うし、俺自身もかつてはそうだったので。どの選手からも気迫を感じましたよ」と、素直に対戦相手をたたえた。

もちろんこの屈辱は、防衛ロードで晴らすしかない。近年の新日本マットでは下半期のIWGP世界王座戦は10月両国大会1回のみの開催というケースが多かったが、内藤は今大会でオーカーン、鷹木信悟、EVIL、ザック・セイバーJr.と、実に4人もの相手に借りをつくってしまった。

そのため「俺に勝った4人の意向もあるでしょうから、無理にとは言わないけど…。俺としては1回とは言わず、できるだけ今年中にタイトルマッチをやりたいですね」とフル稼働も辞さない構えだ。

G1覇者は翌年1月4日東京ドームで王座に挑戦という形が恒例となっている。もっとも権利証システム自体はおととしで事実上廃止されており、内藤は「俺としては、この夏の借りは今年中に返したいなと。そこはさすがに優勝者の意向が最優先でしょう。ただ俺の理想としては、すっきりした状態で来年1月4日東京ドーム大会のメインイベントに立ちたいですね」。Aブロックから優勝者が出た場合でも年内のリベンジを熱望した。

ともあれ、敗退自体は重く受け止めるしかない。IWGP世界王者はG1の結末を見守りながら、捲土重来の時を待つ。

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