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選手会会長の吉田麻也が声明「誹謗中傷や興味本位のプライベート報道ほど辛いことはありません」

東スポWEB 2024年8月13日 13時54分

日本プロサッカー選手会(JPFA)の会長を務めるDF吉田麻也(ロサンゼルス・ギャラクシー)が13日、選手のプライバシー保護に関する声明を発表した。

JPFAは「昨今、スマートフォンやSNSの普及、インターネット上の多様な情報ツールによって、プライベートな情報が流出され、プライバシーが侵害される問題が起きています」と指摘した上でこう懸念を示す。

「アスリートも例外ではなく、本人以外に家族や交際相手なども被害を受けるケースがあり、根拠のない誹謗中傷にさらされることもあります」。その上で「オリンピックをはじめとした大規模なスポーツイベントでは、選手への誹謗中傷、ネット上での心無い発言が社会問題となっています。これから日本国内ではJリーグのシーズン後半が本格的に始まり、WEリーグも開幕し、海外では2024―25シーズンがスタートします。改めてファン・サポーターの皆様、メディアの皆様、関係者の皆様のみならず、広く社会に向けてサッカー選手、そしてアスリートのプライバシー保護についてご協力いただきたく、ここに声明を発表させていただきます」と発表した。

そして、併せて吉田会長も声明を発した。

「ネット社会が大きくなるにつれ、著名人のプライバシーがさらされることが増えています。家族や周りにいる方々のプライベートまでがさらされて、被害を受けるケースまであります」と警鐘を鳴らす。

続けて「今回のオリンピックでも、アスリートはプレーでいろいろな注目、批評を受けますが、一方で、心無い誹謗中傷や、プレーに関係しないプライベートに関する報道なども見られました。アスリートは結果のためにすべてを賭けてやってきていますが、結果が出ないこと、ミスが出てしまうことはあります。このような時の誹謗中傷や興味本位のプライベート報道ほど、アスリートにとって辛いことはありません」と厳しく断じた。

パリ五輪ではこれまでにないほど選手に対する誹謗中傷が問題化しただけに、プロサッカー選手会の会長を務める立場から吉田も危機的状況を見過ごせなかった。

「私たちJPFAの声明を多くの皆様に知っていただき、アスリートに対してだけでなく、著名人全体のプライバシー侵害や、心無い誹謗中傷がなくなっていくことを願っています」と強く呼びかけた。

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