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「エア・ロック 海底緊急避難所」フライトパニック・サメ・人間ドラマと1回で3度おいしい

東スポWEB 2024年8月13日 14時4分

【ニュースシネマパラダイス】どうも! 有村昆です。5日に日経平均株価が大暴落。その下げ幅は4451円を記録し、1987年のブラックマンデーを上回り過去最大となりましたね。市場は大パニック。証券会社の社員さんから積み立てNISAで投資を始めたビギナーさんまで、てんやわんやの歴史的な一日となりましたね。

今週は、株価の大暴落にも負けないほどのパニックを描いた16日公開の映画「エア・ロック 海底緊急避難所」を紹介します。今作はパニックスリラー、極上のB級映画とも呼べる一作です。メキシコのリゾート地に向かっていた旅客機のエンジンに鳥が激突。機体は一気に海底へと墜落してしまう。かろうじて生き残った7人は、機内に残された唯一の空間「エア・ロック」で救助を待つことになる。海底で徐々に酸素が失われていくなか、機内には人食いザメの姿も。極限の状態でパニックの7人が迎える結末とは…!?というお話です。

この映画の見どころは、逃げ場のない本当の絶望の中、人間の本質が出てくるところです。諦めちゃう人もいれば、いろいろな知恵を絞る人もいるし、自分だけが助かろうという人もいて、まさに“七者七様”。そこが面白い。追い込まれた人間同士の間には必ず争いが生まれてしまうという、人間の醜さをまじまじと感じさせられる一方で、そんな中でも自分の身を犠牲にしてでも人を助けようという正義感に感動することもできる。パニックものというと大味なものが多いなか、一人ひとりがきちんと描写されています。そのキャラクターの性格や信条に合わせた行動を丁寧に描くことで、物語に強く引き込む説得力を持たせているんですね。フライトパニック・サメ・人間ドラマと1回で3度おいしいそんないい意味で欲張りな映画だと思います。

今回の大暴落でも投資家の皆さんはまさに大パニック。これ以上暴落するのを見ていられないと損切りして売り払う人もいれば、回復を信じて行方を見守る人、長い目で見ていて特に気にかけない人と、映画同様いろいろな対応が見られましたね。パニック状態になるとつい冷静な判断ができなくなってしまいがちですが、そんな時こそ落ち着いて、前向きに打開策を考えることが大事ですよね。人のふり見てわがふり直せじゃないですけど、この映画から得られるものがきっとあると思います。この暑い夏にひんやり感と恐怖感と少しの学びを与えてくれる映画だと思います。ぜひご覧ください。

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