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韓国メディアが指摘 パリ五輪で日本躍進の背景に「学生時代の部活動を重視する文化」

東スポWEB 2024年8月13日 18時34分

パリ五輪で日本勢が多くの種目で躍進した理由を隣国の韓国メディアが分析した。

今大会における日本のメダル獲得数は、金メダルが目標に掲げた20個をクリア。銀12、銅13と計45個となり、金メダル数と総数は海外開催の五輪で最多記録を更新する大躍進となった。

韓国紙「中央日報」は、日本の快進撃を特集。「日本は16種目からメダリストを輩出し、様々な種目で頭角を現した。球技種目と陸上種目で日本は確実な優位を占めている」と多くの種目で上位に進出して強化が成功していると強調した。

その理由を同紙はこう指摘した。

「日本は東京オリンピックを控えた2015年にスポーツ庁を新設してエリート体育政策を積極的に広げた。競技力向上のための事業予算は現在、年間100億円に達する。これにより選手たちは着実に海外の大会と合宿に参加し、技術分析チームや優秀なコーチ陣の支援を受けることになった」と分析する。

さらに躍進の大きな背景として、多くの競技が学生時代から根付いている点を強調。「これは広い生活体育の底辺の下で相乗効果を引き起こした。日本では学校内の部活動を『部活』というが、学生時代の部活動に専念してみる経験を重視する文化がある。特に1987年以降の教科内容と教育時間が大幅に減ると、それ以降に生まれた世代は体育活動に時間を割くその道を選択する場合が増えた。非人気種目でも、体験してみて挑戦してみる人々が生まれた。選手として成功できないとしても、広い底辺の存在は稼ぐための役割を果たせる場になってくれている」と日本独特の文化である〝部活〟が果たす役割を指摘した。

同紙は「転換点を迎えた韓国のエリートスポーツが悩むべき点だ」と韓国にもこうした文化の吸収が必要だとの見解を示している。

日本の部活は、国際舞台での躍進に大きな貢献をしているのかもしれない。

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