小林製薬は13日、厚生労働省等に対する報告(死亡との関連性を調査している対象事例数)について報道関係者向けオンライン説明会を行った。
同社は、サプリメント「紅麹コレステヘルプ」をめぐる健康被害問題で、厚生労働省に対する死亡事例11人分の報告漏れがあったことを明らかにした。
この日の会見には、山根聡社長と同社執行役員で信頼性保証本部の渡邊淳本部長、同じく執行役員で補償対応本部の佐藤圭本部長が出席した。
山根社長は「社内の情報の連携に不備があった」と陳謝した。
渡邊本部長は、遺族から寄せられた死亡例の相談の中で「11件の報告漏れがあった」とし、1人のオペレーターの過失ではなく、複数人の可能性があるとした。
安全管理部門の担当者が補償のためのデータベースの正しさを検証する中で、漏れが発見されたという。
今回4回目の発覚について山根社長は「それぞれ状況が異なるが、事案の発生から人員体制が整わずに起きた」と説明。続けて「システムの整備や人員整備を行っており、正確な情報をお伝えすることに努める」と話した。