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性別騒動ボクサーが〝男扱い〟したイーロン・マスク氏ら告訴 弁護人「懲役刑もある」

東スポWEB 2024年8月14日 11時15分

パリ五輪ボクシング女子で性別騒動に揺れた66キロ級金メダルのイマネ・ヘリフ(25=アルジェリア)が大会中にSNSなどで受けた嫌がらせについて、訴訟を起こした件で、米実業家イーロン・マスク氏と英作家のJ・K・ローリングの名前が含まれていると、米メディア「VARIETY」が報じた。

ヘリフをめぐっては昨年の世界選手権で性別適合検査の基準値を満たせず、国際ボクシング協会(IBA)が失格としていた一方、パリ五輪に向けては国際オリンピック委員会(IOC)はパスポートの性別が女性であることから出場を容認していた。さらに2回戦でヘリフと対戦した選手が試合途中で棄権したこともあって、世界的な論争となっていた。

ヘリフは金メダルを獲得後、SNSで誹謗中傷を受けたとし、フランスの捜査当局に告訴。容疑者は特定していないものの、ヘリフの弁護士を務めるナビル・ブディ氏は「訴訟にはJ・K・ローリング氏やイーロン・マスク氏の名前が挙がっている」と話した上で「(ドナルド)トランプ氏はツイートしたので、訴訟に名前が挙がるかどうかは別にして、検察側として捜査されることは避けられないだろう」と語ったという。

同メディアによると、ローリング氏はXに「男性は女性のスポーツに参加すべきではない」などと書き込み、マスク氏は「男性は女性のスポーツにふさわしくない」という投稿に「まったくその通り」「不公平だ」との見解を示し、トランプ氏も「私は男性を女性のスポーツから締め出す」というメッセージを投稿していたという。

ブディ氏は「この事件が法廷に持ち込まれたから、彼らは裁判にかけられることになるだろう」との見通しを示し、すでに投稿を削除したり、謝罪した人たちに対しても「訴訟は起こされており、事実は変わらない」と主張。

さらにサイバーハラスメント事件は当局によって深刻に受け止められていることから、場合によっては「懲役刑もある」と語っていた。

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