ヤクルトは14日の中日戦(神宮)で延長11回に7―6でサヨナラ勝ちを飾った。
最後は主砲のバットで決めた。6―6のまま延長戦に突入し、二死満塁のチャンスで村上が右前へ殊勲の一打を放ち、ナインと本拠地はお祭り騒ぎとなった。前夜は激高した高津監督がベンチを飛び出し、中日首脳陣と言い争いを繰り広げて両軍が乱闘寸前となる事態に。さまざまな意味で注目された一戦は劇的な幕切れとなり、中日を5位タイに引きずり下ろした。
ただ、ヤクルトファンとしては喜色満面…というわけにもいかなかったようだ。この日先発したサイスニードは7回途中まで2失点と試合をつくり、2点のリードを保って救援陣にバトンをつないだ。ところが、3番手で8回に登板した木沢が4安打に四球が絡む1イニング4失点の乱調で一時逆転を許していた。その後、打線が盛り返して同点に持ち込んだもののサイスニードが持っていた勝利投手の権利は消え去った。
これに燕党は同情的でSNS上などには「いくつ勝ち消された」「またサイスニードに勝ちがつかなかったのか」「3年間で何勝失ったかわからん」「気の毒」「さすがにふびん」「来年もいてください…」「サイスニードのことを思うとつらい」などのコメントが並んだ。
助っ人右腕はこの日が18度目の登板で2勝5敗、防御率4・02の成績となっている。