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【巨人】浅野翔吾の満塁弾がもたらす1勝以上の〝価値〟 「誰よりも持ってる男」と絶賛の声

東スポWEB 2024年8月15日 5時9分

巨人が14日の阪神戦(東京ドーム)に4―0で完封勝利し、2カード連続の勝ち越しを飾った。勝負を決めたのは「8番・右翼」で先発出場した浅野翔吾外野手(19)だ。今季初安打が起死回生のプロ初となる1号満塁本塁打。無念の故障離脱となった助っ人・ヘルナンデスの穴埋めとして十分すぎる働きをした浅野のひと振りは、今後の優勝争いを左右する価値ある一発との見方も広がっている。

本拠地が地鳴りのような大歓声に包まれたのは0―0の4回だった。二死満塁で第2打席を迎えた浅野は、相手先発・及川が投じた3球目、129キロのスライダーを完璧に捉え、打球は左翼席へ一直線。衝撃の一発で試合を大きく動かすと、ベンチで戦況を見守っていた阿部監督も思わず手を叩きながら満面の笑みを浮かべた。

高卒2年目の若武者がもたらした4点の援護に先発した戸郷も奮起し、2試合連続となる完封で9勝目(6敗)だ。この日は真夏に訪れた試練の9連戦最終戦。3位につける宿敵の阪神に土をつけ、5勝3敗1分けと最高の形で締めくくった。

阿部監督も「ビックリしました。打った瞬間はどうかなと思ったんですけど、完璧な本塁打でしたね」と絶賛。さらには「素晴らしい9連戦でしたしね。台風も来ますけど、僕らもしっかり準備してやりたいと思います」と笑顔で長丁場を総括した。

今季2度目の一軍の舞台で覚醒の兆しを見せた大器。2022年ドラフト1位として意地を見せつけた格好となったが、指揮官をもうならせた逸材の活躍はチームの優勝争いにも大きな追い風となるかもしれない。

シーズン途中の加入ながら主軸を担ってチームをけん引してきた〝優良助っ人〟ヘルナンデスが11日の中日戦(バンテリン)で負傷。守備時に「左橈骨(とうこつ)遠位端骨折」のアクシデントに見舞われて今季絶望となると、その代役として指名されたのが浅野だった。

一連の流れにチーム関係者からは「アクシデントとはいえ、ここで一軍に呼ばれるのも『持ってる』し、満塁の場面で打席がくるのも『持っている』。しかもあそこで満塁弾を打てちゃうんだから、今のチームで誰よりも『持っている男』なのは間違いないよ」との声が上がる。さらには「ヘルナンデスがいなくなって、下手をしたらチームの流れが止まってしまってもおかしくないタイミングだった。後半戦のターニングポイントともいえるところでチームに希望をもたらしたのは相当大きいはず」との大絶賛も聞かれた。

4ゲーム差に3球団がひしめく上位争い。デッドヒートを繰り広げる阿部巨人にとって、浅野がもたらしたインパクトは1勝以上の意味を持ちそうだ。

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