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【西武】遅ればせながら…〝一筋の光明〟なるか ようやく見えた「新勝利の方程式」

東スポWEB 2024年8月15日 6時9分

一筋の光明となるか。西武が14日のソフトバンク戦(ベルーナ)に4―1で勝利し、連敗を「8」で止めた。12球団で最も遅い104試合目での30勝到達は今季のチームの苦悩を物語っているが、ともあれ悪夢の9連敗を阻止し借金を「42」とした。

試合後、渡辺久信監督代行(58)は「やっといい形で最後までつないでいけたのが今日はよかった」と安堵の表情。6回1失点で7勝目を飾った先発・隅田の好投と、その後を平良―ボー―アブレイユの無失点リレーで逃げ切った〝新勝利の方程式〟の形が機能したことを喜んだ。

再三にわたって得点圏に走者を背負いながらも失点を4回の1点のみにしのいだ隅田は6回まで96球。ピンチの場面を全て空振り三振で切り抜け「勝つんだ、チームが勝てるよう1イニングでも多く投げることを考えていた」と打者4巡目に入る7回のマウンドを見据えていた。

しかし、これまでのセオリーなら7回も続投だったが、渡辺代行は迷わず平良海馬投手(24)にスイッチ。1安打こそ許したものの最速156キロの直球とスライダーのコンビネーションでつなぎ、中継ぎ時代の4年間で「31セーブ、94ホールド」をマークしたスペシャリストの威厳を見せつけた。

渡辺代行は7回以降の継投をあらかじめ決めていたと明かした上で「隅田もまだまだ投げられそうな顔をしていた。交代を告げた時に『ん?』という顔をしていましたけど。でも今日は100球近く投げていますし、あそこは平良に代えた」と説明。「今日は勝ちゲームの展開に持っていけたことが大きかった」と104試合目にして見えてきた〝新勝利の方程式〟の手応えを語った。

極端な貧打のため先発投手はタイトな展開を強いられ、無理をしながら100球を超えた7回以降に決定打を許し、多くの接戦を落としてきた。「中継ぎの平良」というスペシャリストのブルペン復帰によって、ひん死状態のチームにとっては遅ればせながら数少ないプラス材料となりそうだ。

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