パリ五輪のブレイキン女子でオーストラリアのレイチェル・ガン(ダンサー名レイガン)の代表選考をめぐって同国政府に請願書が出された。
ガンは本大会で独創的すぎるパフォーマンスを披露し、フランス選手との対戦ではゼロポイント。しかもふがいないダンスだったことで批判が殺到し「よく代表になれたな」などの声が上がっていた。米紙「ニューヨーク・ポスト」も「ガンの場違いなパフォーマンスはオーストラリアのオリンピックチーム、そして国に対する侮辱だったと考える人たちもいる」と指摘した。
その上で同国のアンソニー・アルバニージー首相宛てに請願書が提出されたという。同紙は「(ガンの)選考プロセスにおける即時行動と説明責任を求めている」とし「また請願書では、ガンが選考で自分が有利になるように操作し〝Gクリフ〟や〝ホーリーモリー〟など、より有名なダンサーが不当に無視されたと主張している」などと伝えている。
さらに「オーストラリア国民を誤解させ、真のアスリートたちの努力を台無しにしたことについて、ガンと(選手団団長の)アンナ・ミアーズに公の謝罪を要求する」とした上で「ガンの倫理観と道徳観の欠如は、彼女がスポーツ界や大学で指導する権威ある地位につくのに的確かどうかについて深刻な懸念を引き起こしている」となどと書かれているという。
この請願書には2日間で2万3000を超える署名が集まったという。