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【甲子園】神村学園が今村の完投で3回戦進出「こういう接戦を勝ち切らないと日本一になれない」

東スポWEB 2024年8月15日 12時49分

第106回全国高校野球選手権大会の第9日(15日)第1試合は神村学園(鹿児島)が中京大中京(愛知)に4―3と逆転勝ちし、2年連続で3回戦に進出した。

134球を8安打3失点に抑え、初戦に続いて完投勝利の今村(3年)は「1点差で相手も粘り強かった。最初から完投するつもりで投げていた。逃げの配球をしたら追いつかれると思ったんでゾーンでしっかり勝負した。日本一を取るためにはこういう接戦を勝ち切らないといけない」と汗を拭った。

2点を追う6回、一死二塁から5番・上川床(3年)の中前適時打で1点差とすると、一死一、三塁からニゴロの間に同点。さらに9番・今村が自ら中前に弾き返して勝ち越しに成功した。「精神的にもきつかったんで自分も打とうと思った」(今村)。9回には2番・入来田(2年)の右越えの大会5号ソロ本塁打が飛び出し「低く強い打球を打とうとした結果が、上に上がってスタンドに入った。うまく当てないと前みたい打球がいかない」(入来田)と中京大中京の追撃を交わした。

小田監督は「よく逆転してくれた。辛抱強いゲームになると思っていた。低めを振らないよう指示していたが、すごく振らされた。クーリングタイムで『とにかくベルト線を積極的に振れ』と言っていい結果につながった。今村はナイスピッチング。入来田にはまっすぐを『思い切って狙え』と言って、しっかりスイングした。まさかホームランになるとは思いませんでした」を表情を緩ませた。

監督就任以来、10年間に渡って中京大中京と練習をしてきたが「なかなか超えられない壁で、一度も勝ったことがなかった。まさかこの甲子園で目標にしていたチームに10年かけて勝てたことが本当に…選手たちに感謝の気持ちを伝えたい」と感慨深く勝利をかみしめた。

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