ドジャースの大谷翔平投手(30)は14日(日本時間15日)に敵地ミルウォーキーでのブルワーズ戦に「1番・DH」で先発出場し、4打数無安打、1得点、2盗塁だった。打率2割9分5厘。チームは4―5で逆転負けして連勝は5でストップした。
相手先発は右腕モンタス。通算5本塁打とメジャー移籍後、最も一発を放っている得意な相手だ。初回先頭は2ストライクからの3球目、真ん中低めの97・5マイル(約157キロ)のフォーシームを逆方向へ。101マイル(約162・5キロ)の痛烈なゴロは三遊間を守っていた三塁手の正面に飛んだが、後逸。三失で出塁した。ベッツ、フリーマンの連打で無死満塁とすると、4番T・ヘルナンデスが押し出し四球を選び、先制のホームを踏んだ。
3―0の3回一死無走者はフルカウントからの7球目、外角のカットボールを見送った。微妙なコースだったが球審の手は上がらずに四球で出塁。ベッツの2球目に二盗に成功、今季34盗塁目でナ・リーグ2位に並んだ。二死後にフリーマンの2球目に三塁へスタート。楽々セーフで今季の盗塁を35に伸ばした。37本塁打と合わせて、自身初の「35―35」に到達。史上6人目の「40―40」達成が見えてきた。
3―3の4回二死無走者は1ストライクからの2球目、やや外角低めの96・9マイル(約156キロ)のフォーシームを逆らわずに左翼線へ運んだ。打球速度101・3マイル(約163キロ)の痛烈なライナーはあらかじめ左翼線よりに守っていた左翼手が捕球した。
3―4の7回先頭は3番手の左腕ケーニッグと対戦。2球で追い込まれると3球目のほぼ真ん中の96・7マイル(約155・6キロ)のツーシームに手が出ず、見逃し三振に倒れた。
4―5の9回先頭は5番手の右腕ウィリアムズに2球で追い込まれた3球目、外角高めの95・1マイル(約153キロ)のフォーシームを左翼へ運ぶも平凡な左飛だった。
安打は出なかったが、強引に引っ張らずに逆方向を狙った打撃は悪くなかった。爆発は近いだろう。
この日はナ・リーグ西地区2位のダイヤモンドバックスとパドレスがそろって大勝してゲーム差2・5に急接近。ヒリヒリする残り41試合になりそうだが、大谷、ベッツ、フリーマンと並ぶ〝新MVPトリオ〟で勝ち切るだけ。それが最強ドジャースだ。