“女芸人マニア”として知られているお笑いコンビ「馬鹿よ貴方は」の新道竜巳が、これから“馬鹿売れ”しそうな女芸人を紹介するこの連載。今回は看護学校の同級生で、２人とも現役の看護師としても働いている女性コンビを紹介する――。
キャラクターがあり漫才の立ち姿がとてもきれい。芯があり、将来が期待される女性コンビです。
【プロフィル】
コンビ名‥サービスエリア
養成所‥スクールＪＣＡ２８期生
所属事務所‥プロダクション人力舎
写真上‥大山
生年月日‥１９９７年３月２２日
出身‥鹿児島県鹿屋市
写真下‥さつまあげ
生年月日‥１９９６年１０月１８日
出身‥鹿児島県鹿屋市
ライブでは何度もご一緒しています。さつまあげさんは見た目とは違い、今までにないほんわかキャラクター。つかみどころがなく説明するのが難しい。大山さんは漫才中の言葉がやや荒く、それが面白いキャラクターでもありますが、トークになるとより言葉が荒くなりキャラクターが強化されます。一見アンバランスに見えますが、実際は絶妙なコンビバランスのお２人です。
そんな２人に話を聞きました。
――芸人を目指したきっかけは
さつまあげ「小学生のころに友達とカマンベールチーズの歌を作成して、何かを表現することの楽しさに気づいたから」
大山「子供のころ、Ｍ―１の決勝に出てたハリセンボンさんを見て、かっこいいと思ったから」
――コンビ結成のきっかけは
大山「看護学校（高校から専門、５年一貫の学校）の同級生で、大山が面白いなと思っていたさつまあげを『養成所に行こう』と誘ったこと」
――養成所をスクールＪＣＡにした理由は
さつまあげ「スクールＪＣＡのホームページに夢があふれていた」
大山「事務所の先輩である北陽さんみたいな売れ方をしたかった」
――コンビ名の由来は
大山「いつもあなたの心のよりどころ（ハート）」
――看護学校出身で、２人とも実際に看護師もやっているとか
さつまあげ「看護師は８年目になります。幼少のころから祖父母と一緒に住んでいたこともあり、人の愛、優しさを受けてここまで育ちました。誰かの役に立てること、誰かの必要な時に何かをしてあげられる、そんな看護師のお仕事にも誇りを持っています！ 芸人でも、私を見て誰かが笑顔になってくれる世界があるとうれしいです」
大山「私は、他の仕事をしていた時期もあるので看護師は７年目。全然苦だと思ったことないので、お笑いと同じくらい好きなんだと思います」
――大山さんはズケズケ物を言うが、いつから
大山「言ってるつもりはないですが、強いて言うなら気づいたら」
――さつまあげさん、文章でも伝わる一発ギャグを教えてください
さつまあげ「やめられない、とまらない、ピザ、コーラ、ポテチ」
――相方を手短に紹介してください
さつまあげ「相方のれいあちゃん（大山）は、すごく毒舌です（笑い）。でも、すごくまっすぐ。隣にいると『よし、私らで笑かしたろう』と思える！ サービスエリアのハンドル役」
大山「どこの実家にもいそうなお母さん」
――ちなみに僕のこと、どう思ってます？
さつまあげ「新道さんは究極の変！ でも、変ってすごくかっこいい！ でも、たまにだらしない（笑い）」
大山「女芸人大好きな人、でも普通に男芸人も大好きな人、主催ライブたくさんやってるけど、香盤出すの遅くて主催に向いてなさそうな人」
――将来の目標は
さつまあげ「実家がモグラ被害で困っているので、新築のおうちを建てられるくらいになりたい！ 地方営業たくさん行きたい！ 鹿児島のテレビ番組『テゲテゲ』に出たい！」
大山「『ＴＨＥ Ｗ』優勝と旅番組に出たい」
大山さんは一貫して先輩女性芸人に対してリスペクトが強い野心家で、さつまあげさんは思いやりのある変な人です。「ＴＨＥ Ｗ」で結果が出るのを楽しみにしております。