パリ五輪の余韻も冷めやらぬ中、１１日の閉会式を巡って海外では怒りの声が上がっている。英メディア「サン」は「オリンピックのファンが閉会式の失態にショック 『世紀の詐欺』と非難し返金を要求」と題する記事を掲載した。
同記事では「閉会式のショーには、レッド・ホット・チリ・ペッパーズ、スヌープ・ドッグ、ビリー・アイリッシュなどの有名ミュージシャンが出演した」「彼らは出演者として宣伝され、俳優のトム・クルーズがサプライズで登場した。しかし、そのすべてがパリで披露されたわけではなく、実際は３組のアーティストはロサンゼルスにいて、ライブストリームで演奏した。これらの行事は、２０２８年のオリンピック開催地となる米国で行われた。彼らを見るためにフランス競技場に足を運んだファンは激怒した」と伝えた。
さらに、１万人以上のフォロワーを持つＳＮＳユーザーが「世紀の詐欺。憤慨している。返金してほしい」「式典を最高の気分で終えることができないのは本当にショックだ」などと不満を爆発させている投稿を紹介。同ユーザーは閉会式に約２１３ポンド（約４万円）を支払っていたという。
また、他のファンも「何が起こった？ 音楽ゲストにレッド・ホット・チリ・ペッパーズ、スヌープ・ドッグ、ビリー・アイリッシュが決定したと宣伝しておいて、その３組のアーティストが（画面上で）ズームインしてくるなんて」と困惑する声を伝えた。
その上で同記事では「混乱に拍車をかけたのは、スヌープ・ドッグがオリンピックの大半をパリで過ごしていたことだ。このラッパーは聖火ランナーを務め、ＮＢＣの特派員も務めた」と指摘した。スヌープはパリで柔道やブレイキンなど各競技会場で観戦していたにもかかわらず、閉会式には〝不在〟。こうした状況もファンを失望させる要因となったようだ。