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【甲子園】鶴岡東はサヨナラ負け 好投の桜井に佐藤監督「同級生に迷惑かけたという思いも」

東スポWEB 2024年8月15日 19時10分

第106回全国高校野球選手権大会の第9日(15日)第3試合に登場した鶴岡東(山形)は早実(西東京)に延長タイブレークの末、0―1で敗れ、3回戦進出とはならなかった。エース・桜井椿稀(3年)が9回無失点の快投を見せたが、打線が沈黙し、10回に力尽きた。

息詰まるような投手戦だった。桜井は真っすぐと変化球をテンポよくコーナーに投げ分けた。さらに間合いを変えて打者のタイミングをずらすなど、投球術で相手を翻弄し6回まで2安打に抑え込んだ。

7回には安打や四球で一死二、三塁のピンチを背負ったが、相手のスクイズを阻止して二死を取り、最後は三振に仕留め危機を脱した。

その後も桜井はけん制死を奪うなど持ち味を発揮し、9回までスコアボードに「0」を並べ続けた。しかし、打線が相手先発・中村(2年)を攻略できず、両先発がマウンドを譲らないまま延長タイブレークへと突入。

10回表は送りバントや三盗を試みたがいずれも失敗するなど、1点が遠かった。その裏に犠打と申告敬遠で一死満塁のピンチ。最後はここまで投手戦を繰り広げてきた中村に右翼の頭上を越えるサヨナラ打を浴びた。

試合後、桜井は「(早実は)自分たちよりも体が大きくて、甘い球がいったら持っていかれるというのは試合前からずっと思っていた。その中でもしっかりと低めに投げきれた」と投球を振り返り「(甲子園のマウンドは)楽しかったです」と涙はなかった。

エースとして2試合マウンドを守り抜いた桜井について、佐藤監督は「夏の大会前も体調が悪かった。去年の夏も秋も、同級生に迷惑かけたっていう思いもあったので、本当にこの前の試合と今日はよく投げたと思います」と左腕をねぎらった。

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