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【レスリング】金メダル5個量産の日体大に世界から熱視線 強豪国から出稽古の申し出続々

東スポWEB 2024年8月16日 5時9分

パリ五輪で大躍進を果たした日本レスリングのうち、金5個をもたらした日体大レスリング部に、世界から熱視線が送られている。

レスリングでは男女で金8、銀1、銅2を獲得した。このうち、男子グレコローマン60キロ級の文田健一郎(ミキハウス)、同77キロ級の日下尚(三恵海運)、男子フリー57キロ級の樋口黎(ミキハウス)、同65キロ級の清岡幸大郎(三恵海運)、女子53キロ級の藤波朱理(日体大)の金メダル5選手は、日体大生、もしくは日体大OBで今も練習拠点を母校に置いている。「うれしいことですね。地道に強化を続けてきたかいがありました。指導者としてロンドン、リオ、東京と追い求めてきた金メダルですからね」と指導する日体大・松本慎吾監督は感慨深げに語った。

教え子に金をもたらすため、松本監督は部全体の底上げをはかってきた。育英大や自衛隊との草津合同合宿のほか、独自の人脈とルートを介し、海外勢とも積極的にコンタクト。強豪国からの出稽古を受け入れてきた。近年では、「(文田や樋口らと)一緒に練習して強くなりたい」とオファーが増大。女子も含めデンマーク、ドイツ、イタリア、インド、台湾、韓国などが続々と日体大で汗を流している。

「海外に行くと『NSSU(日体大の英語略表記)! NSSU!』と言われることが増えました」(日体大OBの湯元健一コーチ)。特に今年はレスリング界の世界的スターで元世界王者のフランク・チャミゾ(イタリア)も来日し練習。大きな話題となった。

パリ五輪での大成功で、さらに反響が増しているという。「ありがたいことですね。来月にはインド、韓国が来ます。海外にオープンにすることで、学生たちのチャンスも広がれば。どんどんアグレッシブにいきたいですね」(松本監督)。2028年ロサンゼルス五輪でも大躍進を遂げそうだ。

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