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【西武】山川穂高に屈辱の「どすこい3発」を献上… 元同僚スラッガーに打たれ続けるレオの悲哀と現実

東スポWEB 2024年8月16日 5時9分

令和のライオンズの歴史に、またひとつ〝悲しいストーリー〟が加わった。西武は15日のソフトバンク戦(ベルーナ)に2―9と大敗し、借金も43に膨れ上がった。試合はチームの前主砲・山川穂高内野手(32)に先制、中押し、ダメ押しとなる3本の2ランを献上。本拠地・ベルーナドームに屈辱的な「どすこい」が3度もこだました。

渡辺久信監督代行(59)は初回に与座、5回には上田が初球ストレートを被弾した場面について「調子のいい打者に安易な入り方をして仕留められてしまった。細心の注意を払ってホームランにならない配球をしなければいけなかった」と言及。「このところ投手陣全体で(被)本塁打が多すぎる。バッテリーは反省を踏まえて(原因を)検証しないといけない」と顔をしかめ、8月の13試合で実に22本塁打を献上している現実に苦言を呈した。

山川には直接対決で今季7本塁打、19打点を献上している。うちベルーナドームでは水上、豆田が満塁弾を2発食らった4月13日の試合を含め計5本塁打、計14打点を荒稼ぎされている。

振り返れば、浅村の楽天移籍1年目(2019年)には打率3割3厘、11本塁打、28打点(うちメットライフで打率2割3分7厘、3本塁打、8打点)をマークされている。昨年(23年)のオリックス・森友哉にも打率3割1分9厘、4本塁打、12打点(うちベルーナで打率3割8分7厘、2本塁打、5打点)を献上。西武バッテリーは移籍した元同僚に対し、皮肉にも〝いらぬ優しさ〟を示してしまっている。

それぞれ2人の移籍当初には捕手陣が「相手はリーグを代表する打者。ぶつけてもいいぐらいの気持ちでいかないと勝負には勝てない」と口をそろえて意気込んでいたものの、実際に元中軸の3人をのけぞらせるようなリードにはお目にかかれない。

18年、19年の連覇に貢献した3人のスラッガーが同一リーグのライバル3球団に散り、相手の主砲として古巣のライオンズ相手に決定的な仕事をこなしている。そんな悲哀あふれる現実は西武の面々、そして獅子党だけが味わう恥辱となってしまっているようだ。

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