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【巨人】あえて野球経験ない記者選び逆取材 指揮1年目でV争う阿部監督の〝傾聴力〟

東スポWEB 2024年8月16日 5時9分

巨人・阿部慎之助監督(45)が指揮官就任1年目から上位争いを繰り広げている。その原動力の一つが飽くなき探求心だ。

14日までの9連戦を5勝3敗1分けで終えてセ2位を守り、首位の広島とは1ゲーム差の好位置につけ、3位・阪神を3差に突き放した。16日のDeNA戦(横浜)は台風接近のため15日に中止が決定し、17日の同戦から仕切り直す。

気づけば貯金は今季最多タイの「11」。4年ぶりのV奪回が至上命令となる中、奮闘を続けられる一因には指揮官の貪欲なまでの「傾聴力」も挙げられる。坂本が打撃不振に陥っていた7月にはこんな出来事もあった。阿部監督は悩める後輩を何とか助けようと、ユーチューブを利用して過去の打撃映像などをくまなくチェックし、原因究明と打開策を練っていた。

そうした状況で指揮官は報道陣の中からあえて野球経験がない1人の記者を指名し「昔と今で何が違うと思う?」と〝逆取材〟。「野球をやったことがない人の客観的な意見ってあるじゃない。それってすごい大事なんだよ」と意図を示しながら私見を求めた。

その後に該当記者から回答を得ると「それもあるよな」と深くうなずきながら賛同。現役時代に栄光も挫折も味わった元強打者でありながら〝素人〟の意見も決してむげにせず、参考の一つとして吸い上げていた。

捕手出身ならではの探求心と情報収集能力を持つ阿部監督。そんな積み重ねがチームの下地となっているようだ。

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