【高須幹弥院長インタビュー③】高須クリニック名古屋院・高須幹弥院長（４９）の直撃インタビュー第３回はユーチューバーとしての側面にフォーカス。登録者数６３万人以上を誇る人気チャンネルの秘密に迫った。超ハードスケジュールにも関わらず高須院長が毎日、ＹｏｕＴｕｂｅをアップする理由はなぜなのか？ 美容外科医＆ユーチューバーの二刀流の実像に迫る。
――高須院長がＹｏｕｔｕｂｅを始めたきっかけは
高須 ＳＫＥ４８の元メンバーだった松村香織さんが「今夜も１コメダ」という動画をＳＮＳにアップしているのを見て僕もやってみようかなって思ったのが始まりですね。最初は美容整形の動画しかアップしなくて、手術のやり方や、患者さんからの相談に答えたりしていました。手術動画については１００種類ぐらいある自分のレパートリーを一通り出しましたね。（全ての術式を）ノーカットで全部アップしています。マニアックな患者さんは手術の術式について質問してくるんですよ。いちいち口で説明するよりも全部見せて、まずこれを見てくださいっていうスタンスにしようかなと思って。自分は全部見せてますよという方が説得力があるし、納得してくれるかなと思ったんです。
――そこからどんどん登録者が増えていった
高須 美容のことだけをやっていた時は登録者数は２万か３万くらいで頭打ちになったんです。その後、美容整形じゃない質問に答える動画を始めたりして中には２７７万再生を記録するような動画もありました。コロナ禍のときはコロナについていろいろと語った動画などもアップしていきました。
――自宅で犬とたわむれている動画や食レポ動画も人気
高須 激辛ペヤングを食べているものもかなり再生されました。あとは健康系ですね。ヤクルト１０００や小麦から梅毒の話まで。最近だと「マイケルジャクソンの鼻が崩れた本当の理由」という動画が６０万再生を超えました。
――３月にドジャース・大谷翔平選手の通訳・水原一平氏の違法賭博問題が発覚した際にはドイツに旅行中だったにも関わらず現地から緊急で「水原一平通訳について思うこと」という動画をアップした
高須 時事ネタも取り上げるようにしています。あのときはギャンブル依存症について話しました。ただ、これは残念なことでもあるのですが水原一平さんの事件のように人の不幸の話というのは関心を集めやすいんですよ。やっぱり人間というのは他人の不幸が好きなんです。結局、他人の不幸を見ると自分は安心感をもらえて、何もしなくても他人に勝った気持ちになり、ドーパミンが出て快楽になるんです。
――タブーなしで語っている
高須 統一教会やジャニーズについて話をしたこともあります。普通にテレビで語られていることを話してもしょうがない。ＹｏｕＴｕｂｅだからこそできることをやろうと思っています。先日の都知事選でも小池百合子さんや蓮舫さん、石丸伸二さんだけでなく桜井誠さんや内海聡さんら他の人が触れない候補についての話もしました。
――毎日、動画をアップするのは大変じゃないですか
高須 大変です（笑い）。でも苦痛じゃない。楽しい仕事と苦痛に感じる仕事ってあるじゃないですか。同じ作業を繰り返しだと絶対苦痛になるのですが、ＹｏｕＴｕｂｅは自分の好きなこと、毎日違うことをやれるから、楽しい仕事なんです。
――応援コメントなどがくればモチベーションも高まる
高須 それはもちろんありますよ。ただ応援していますというコメントがある一方、アンチも増えています。でもアンチコメントも削除しないようにしてるんですよ。アンチコメントを削除して非表示にすると、自分にとって都合のいいコメントばかりあふれてしまう。それをやると自分の主義や思想が偏ってしまうかもしれないと思ってあえて全部表示させて削除しないようにしてるんです。
――ＹｏｕＴｕｂｅでの目標は
高須 今、登録者数が約６３万人。月に９０００人くらい増えているますが、１００万人を目指したいですね。