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【甲子園】広陵が東海大相模にまさかの大敗 中井監督「完敗。タラレバになってしまうので…」

東スポWEB 2024年8月16日 13時14分

第106回全国高校野球選手権大会の第10日(16日)第1試合で2年連続25度目出場の広陵(広島)が5年ぶり13度目出場の東海大相模(神奈川)に1―8で大敗を喫し、準優勝した2017年以来、7年ぶりのベスト8入りはならなかった。

2回に2四球と安打で一死満塁の好機をつくると、相手の捕逸の間に先制点が転がり込んだ。しかし、その後、6回までは身長198センチのプロ注目左腕・藤田(3年)の前に広陵打線は沈黙。7回以降も2番手・高橋(3年)から得点を奪うことはできなかった。

先発した背番号10の山口(3年)が踏ん張れなかった。1点リードした3回一死満塁から2点適時打を浴びて逆転を許してしまう。5回一死三塁のピンチを招いたところで、エース・高尾(3年)を投入したが、長打を含む3連続適時打されて3失点。さらに6回にも4連続長短打を許して3点を奪われ、まさかの1回2/3を7安打5失点KOとなり、東海大相模打線の勢いを止めることができなかった。

広陵は勝利すれば春夏通算80勝目、自身は歴代6位の41勝目だった中井哲之監督(62)だが「完敗。タラレバになってしまうので。すべては監督の責任」と唇をかんだ。継投については「3点は絶対にやれないと思っていた。(先発の)山口が2点までで、高尾が0点で(スコアは)3―2、4―3というというプランを描いていたが…。なかなかそうはいかず、苦しい展開になった。(普段の)山口はもっといいのに、甲子園にのまれたというか、スピードにしてもキレにしてもあんなもんじゃないと思うが、大観衆の前で夢の舞台で力を出し切るという難しさがあったのでは」と悔しがった。

打線が1得点に抑えられた相手エース左腕・藤田の印象については「テンポもいいし、簡単にストライクを取るし、変化球のボール球を上手に振らす。大柄の投手ではあるが、全然隙がなかった。なかなか攻略するのは難しかった」と脱帽。

それでも指揮官は「選手たちは最後まで諦めることなく、一生懸命に頑張ってくれた。よくやった」とナインをねぎらった。

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