Infoseek 楽天

【陸上】川内優輝が五輪マラソン補欠問題で改革案を提言「IDやウェア支給」「補欠をやめる」

東スポWEB 2024年8月16日 17時4分

パリ五輪でマラソン男子の補欠を務めた川内優輝(あいおいニッセイ同和損保)が、議論を呼んでいる〝補欠問題〟について改革案を提言した。

今大会ではマラソン女子の前田穂南(天満屋)が、レース前日のタイミングで右大腿骨疲労骨折により欠場を発表した。その際の対応をめぐって、日本陸連が独自に補欠解除日を設定していたため、選手交代ができず、日本は出場選手枠を余すことになった。

この件について見解を発信している川内は、16日に自身のX(旧ツイッター)で再び私見を披露。パリ五輪で補欠だった当事者としての立場から提言を行った。

川内は「補欠も含めた選手の専任コーチ会議で事前に決まっていた大会10日前の補欠解除日をギリギリまで引っ張れるようにするには」として、改革案とその問題点を指摘した。

「案1 補欠にも選手IDやユニフォームその他のウェア等が支給されるようにJOCと交渉して、現地入りして五輪の定める補欠交替期限まで役目を果たす」との案を示した上で「これができれば理想ですができないのでしょう」とした。

続いて「案2 補欠は自費又は陸連の予算で現地入りし、選手村には入れないので、陸連の事前合宿地(今回だとセルジー)で補欠交替期限まで役目を果たす」との案を示し「これだと観光客と同じ扱いでIDパスが無いので、現地にいても制限エリアに入れないので大会当日の給水補助などのレース中の手伝いはできません。IDパスがないので移動に選手・スタッフ用のバス等も使えませんが、沿道で観光客のような応援はできます」と問題点を示した。

そして「案3 マラソンも補欠をやめる」。これには「一度別の種目であっても五輪を経験した選手にとっては、IDもユニフォーム等も無く走れるかもわからない補欠は辛いかもしれません。しかし、五輪を経験したことがない選手にとっては大会までの流れや仕組みを知ることは良い経験になると思います」と私見を示した。

川内が示したようにマラソンの補欠問題は、さまざまな角度からの議論が必要となりそうだ。

この記事の関連ニュース