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【甲子園】明徳義塾・馬淵監督 強豪校敗退続きの番狂わせに「いろんなチームが勝つから面白い」

東スポWEB 2024年8月16日 19時45分

第106回全国高校野球選手権大会の第10日(16日)第2試合で2年ぶり23度目出場の明徳義塾(高知)が5年ぶり9度目出場の関東第一(東東京)に2―3で競り負け、2021年以来、3年ぶりのベスト8入りはならなかった。

1点ビハインドの3回二死満塁で里山(1年)が左翼へ2点適時打を放ち、逆転に成功。しかし、先発した池崎(2年)は5回と6回にも失点。結局、126球を投げて9回8安打3失点と2試合連続で完投したが、力投も実らなかった。

試合後、馬淵史郎監督(68)はボヤキ節を連発。「もう負けるべくして負けたという試合でした。守れない、バントできない。大事な中盤以降に先頭打者に四球を出す。もう絵に描いたような負けパターン。負けは必然、勝ちは偶然って言うけど、今日なんかもう必然の負けゲーム。あんな野球しとったんじゃ上にはいけない」とバッサリ。

相手の好守にも阻まれた。1点を追う7回の攻撃では一死一、二塁の好機で5番・長谷川(3年)が一、二塁間を抜けそうな打球を放ったが、二塁手に横っ飛びで捕球された。続く二死二、三塁では高橋(3年)の三遊間を破りそうな当たりを三塁手の好プレーで得点を奪うことができなかった。

これには馬淵監督も「向こうの内野もよくあれ捕ったで。抜けとったら2点入っとるのに。ウチはツキがないんよ。勝負事はな。やっぱりツキもなかったら勝てん」と脱帽したが、最後は「監督の責任です」と肩を落とした。

今大会は春夏通算9度の優勝を誇る大阪桐蔭や今春センバツVの健大高崎(群馬)、2年連続センバツ準Vの報徳学園、4年連続出場の明豊(大分)など多くの強豪校が3回戦までに敗退。番狂わせが相次いでおり、その要因の一つに新基準の低反発バットの影響が指摘されている。

馬淵監督は「バット(の影響も)もあるんでしょうね」と言及しつつも「それほど大阪桐蔭も報徳学園も今年は強くなかったと思うんですよ、試合を見てて」と分析。その上で「こういうのが面白いじゃないですか。一つの学校にいい選手がいっぱい入って、そこばっかり勝ったら面白くない。いろんなチームが勝つから高校野球は面白い。だからウチにも来年、チャンスはある」と気持ちを切り替えていた。

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