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【新日本・G1】辻陽太 上村優也の思い背負い最終決戦へ「あの試合で戦った同期の俺しかいない」

東スポWEB 2024年8月17日 5時15分

新日本プロレス真夏の祭典「G1クライマックス」初制覇を狙う辻陽太(30)が、負傷欠場中の上村優也(29)の思いを背負い最終決戦に臨む。史上初の〝春夏連覇〟へあと「2」と迫った「NEW JAPAN CUP」覇者が秘める思いとは――。

Bブロックを3位で通過した辻はKONOSUKE TAKESHITAとの優勝決定トーナメントファーストステージ(15日、幕張)を突破。デビッド・フィンレーとの準決勝(17日、両国)を翌日に控えた16日、台風7号が関東に接近するなか聖地「マーロウ」に記者を緊急招集した。

今大会のベスト4には辻、フィンレー、Aブロックからザック・セイバーJr.、鷹木信悟が残った。全員がG1の決勝戦進出経験がなく、誰が優勝しても初制覇となる。

待ち合わせに遅刻して来ておいて悪びれることなくプリンに舌鼓を打った辻は「世代交代とか言われてますけど、今までとメンバーがガラリと変わったG1になっているなというのはやっていて感じますね。その中でも自分が決勝で戦いたいのは鷹木信悟ですよね」と「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン(LIJ)」の盟友との同門決勝戦を熱望。「LIJはたわむれるためのユニットではないし、お互いが高め合う必要があると思うので。同門にこだわっているわけではないですけど、一番近くにいる超えなきゃいけない相手だと思っています」と闘志を燃やした。

負けられない理由もある。10日仙台大会での公式戦で敗れた上村は、試合中の右腕負傷により途中離脱。「仮に上村が残っていたら、俺はトーナメントに進出できなかった可能性もある。ただアイツはその舞台に立てずに消えてしまったので、思いを背負えるのはあの試合で戦った、同期の俺しかいないと思うんです。だからユニットとか関係なく、このG1だけはアイツの思いも胸に戦いたいですね」と、ライバルへの思いを明かした。

上村の欠場期間は不明だが、辻はG1覇者として復帰を待つことを自らに義務付ける。「それが一番いい形だと思うんです。俺が上に行けば行くほど、彼のモチベーションにもなると思うので」とキッパリ。「『春夏連覇』という俺にしかできないことを成し遂げて、新時代の担い手として目に見える形で結果を出さないといけない。もちろん残った誰が勝っても初優勝なんですけど、一番新日本プロレスの見え方を変えられるのは俺なのかなと」と使命感に燃えている。

言いたいことを言い終えた辻は「ここは内藤(哲也)さんが激励の意味も込めて払ってくれるみたいなので。すみませんが手持ちがないので立て替えておいてもらえますか?」と言い残し退店。内藤に入れた確認のLINEが既読スルーされているのがどうも気がかりだ…。

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