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【阪神】開く首位・広島との差 不気味に響く442日前の〝岡田予言〟「簡単に考えてたら…」

東スポWEB 2024年8月17日 5時16分

442日前の岡田予言が、ここにきて――。阪神は16日の中日戦(バンテリン)に1―2で敗れ、首位・広島とのゲーム差も4・5に拡大。台風7号接近の影響で巨人を含む上位2チームの試合が中止になる中、少しでもその差を詰めておきたいところだったが痛恨の一歩後退となった。

前戦の巨人戦(14日、東京ドーム)でも0―4のシャットアウト負けを喫していた虎打線は、この日もわずか3安打1得点とサッパリ。淡々とアウトカウントばかりが増えていく色彩に乏しいゲームは2時間29分という短さで決着した。

試合後はカラフルに喜怒哀楽を表現することで知られる岡田彰布監督(66)の表情も、この日はどこか色彩を欠いていた。淡泊な攻撃に終始した打線について問われても「そらオマエな。つないでいかなアカンのを大振りして…。ヒット3本でどうせえ言うの? ホームランばっか狙ってんのちゃう? そういう風に見えるなあ」と力なくボヤキ節。似たようなセリフをいつかどこかで聞いたような気が…。

それは9連勝がストップした直後の昨季6月1日の西武戦(ベルーナ)の終了後。2併殺8残塁の拙攻が響き、2―4とゲームを落としたことに対し「ズルズルいきそうな負けやで。ただの負けやないよな。自分のヒットが出ないとか簡単に考えてたら、ズルズルいってしまうよ」と虎指揮官は怒気をはらんだ表情でコメント。困ったことにこの日の岡田予言も見事に的中し、阪神は6月の交流戦を7勝10敗1分けの10位と大苦戦。チームを立て直すまで、1か月半以上もの時間を要した。

オールスターブレーク直前から続いた破竹の8連勝もあり、好調な滑り出しを見せた今季8月の岡田虎だが、気が付けば6勝8敗と黒星が先行している。この日のゲームも森下、佐藤輝、大山からなる中軸打者3人は合計11打数1安打と機能しないまま。最終9回も竜の守護神・マルティネスに17球で簡単にひねられた。

シーズンも気付けばわずか残り34試合。覇権ゲットへ向け、モタモタしている余裕はもはや1ミリもない。良きにつけあしきにつけ、的中確率の高い岡田監督の予言が、勝負の季節を目前に不気味に響く。

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