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【甲子園】神村学園8強入り 今大会初安打の正林輝大に小田監督「練習じゃあ、えげつない」

東スポWEB 2024年8月17日 18時34分

第106回全国高校野球選手権大会の第11日(17日)第3試合は神村学園(鹿児島)が岡山学芸館に7―1で完勝し、2年連続となるベスト8進出を決めた。

3季連続出場の強さを見せつけた。先発はエース・今村(3年)ではなく早瀬(2年)。今大会初登板の右腕が監督の期待に応えた。4回までは毎回走者を出しながらも粘りの投球を見せ、失点は2回一死二、三塁で三ゴロの間の1点のみに封じた。

すると2点リードの5回に打線が爆発。上川床(3年)、藤田(3年)にそれぞれ2点適時打が飛び出し、4点を奪った。

大量援護を受けた背番号10はギアを上げると、5回以降で許した安打はわずか2本。気づけば130球を投げ、5安打1失点の見事な完投勝利を飾った。

試合前には小田監督から「ボールは気持ちを形に表す」と言葉をかけてもらった。強い気持ちでマウンドに上がったという早瀬は「前の2試合、今村さんがすごく粘り強く投げてくれて。『背番号2桁の選手が活躍しないと、この先勝てない』と監督さんに言われたので、気持ちだけはずっと入ってました」と汗を拭った。

当初、指揮官は継投策で乗り切るつもりだったが「相手打線さんのタイミングが合っていないし、要所でいいところに投げられていた。代えるところがなかったので、最後までいかせました」と完投の経緯を説明。

さらに「来年は(早瀬に)エースナンバーを背負って頑張ってもらいたいので、この大会も含め次につながる投球だったと思います」と2桁右腕を頼もしそうに話した。

この日は今大会ノーヒットと不調に苦しんでいたプロ注目・正林輝大外野手(3年)にも初安打が飛び出した。小田監督は「練習じゃあ、えげつない打球打ってるんで、全然心配してない」と言いつつも「めちゃくちゃうれしかったですね」と本音をポロリ。

試合前のアドバイスも奏功したようだ。指揮官は「(正林は)どうしても甲子園では当てにいってしまう。空振りをもっとすればいいのに。『お前らしいスイングを見たい。別に凡打の内容なんかどうでもいいから、お前らしいバッティングをしておいで』っていう話はしました」と明かす。

昨夏のベスト4まであと1勝。19日の準々決勝も勝利をもぎ取り、まずは昨年の先輩に肩を並べたいところだ。

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