女子プロレス「スターダム」の〝欲深き黒虎〟ことスターライト・キッドが、改めて同じ「ネオジェネシス」に所属するＡＺＭ（２１）との頂上決戦を呼びかけた。
シングルの祭典「５★ＳＴＡＲ ＧＰ」ブルースターズＡブロック公式戦（１７日、京都・ＫＢＳホール）ではコグマ（２６）と対戦。戦前から「トラ vs クマ」論争を繰り広げてきた２人は、ゴングと同時に試合そっちのけでトラポーズとクマポーズを披露だ。ファンの支持獲得競争でも、一歩も譲らなかった。
試合ではスピーディーな丸め込め合戦から、キッドは得意の脚攻めへ。これで勢いをつけると、バーブ佐々木レフェリーに「トラとクマ、どっちが強いと思いますか？」と質問する。
「どっちも強い」と〝大人の対応〟をされてしまった黒虎だが、ここから加速。コグマのプランチャ、スリーパーを耐え抜くと、最後はストレッチマフラーの体勢から同時に首をロックする拷問技・黒虎脚殺でギブアップを奪った。
試合後「トラ」コールと「クマ」コールが１勝１敗だったことからコグマに「キッド対コグマはキッドの勝ち。ただ、クマ対トラはまだ終わってない。引き分けだから」と言われると、キッドは「まだやる気か？ まあいいよ。いつでもやってやります」と対抗心を燃やした。
肝心のリーグ戦は２勝１分け１敗の勝ち点５で同ブロック首位タイに浮上。「今年の５★ＳＴＡＲ ＧＰ、シングルプレーヤーとして強さを目標にしている夏ですけど、黒虎脚殺の夏でもあるんじゃないでしょうか」。
胸を張った黒虎は、レッドスターズＢブロックで首位タイのＡＺＭに「調子いいじゃん。お互いにまずはブロック突破して、今年こそ決勝で会いましょう」と改めて優勝決定戦（３１日、東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ）での対戦を呼びかけた。