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【甲子園】母校・大社が〝ジャイキリ〟旋風 お笑い芸人も歓喜「選手にありがチョフを言いたい」

東スポWEB 2024年8月18日 6時15分

第106回全国高校野球選手権大会の第11日(17日)第4試合で登場した32年ぶり9度目出場の大社(島根)が早実(西東京)に延長11回タイブレークの末、3―2で激闘を制し、93年ぶりのベスト8入りを果たした。

これに大社高校野球部出身のピン芸人・バチョフが歓喜を爆発。この日、灼熱のアルプススタンドで生観戦し、後輩たちに絶えず大声でエールを送り続けた。

「高校野球のすべてが詰まっているような試合というか…そういう感じがします」と試合を見つめながら語ったバチョフ。中学2年の時にテレビで見た2006年夏の決勝戦『早実―駒大苫小牧(南北海道)』で当時早実のエースだった斎藤佑樹氏に憧れて、大社高校で甲子園に行きたいと決心したという。だが、県大会で1、2年生の時は決勝戦敗退、最後は3回戦敗退と甲子園の切符をつかむことはできなかった。

それだけに、甲子園出場がかなった島根県大会優勝の瞬間は涙が止まらなかった。「やっぱり最後まで分からないぞっていうのがあったので、飛行機の中でホッとして泣いちゃったって感じです(笑い)」と7月27日のX(旧ツイッター)投稿時の心境を吐露する。

初戦から応援に駆け付けたバチョフ。「1勝してめちゃくちゃうれしくて、感無量って感じで…2勝目は、その感無量の気持ちと『すご過ぎるな』っていう…チョフっと未知すぎる感覚がありました」と自身の芸でもある〝チョフチョフミー〟に引っかけ、これまでの試合を振り返った。

さらに「後輩が甲子園に行ってくれたことで、言い方が少し違うかもしれないんですけど、成仏される感覚というか…32年分の思いがすごく入っているので。もううれしいしかないですね」と目を細める。

アルプス席では母校の後輩らにサインをおねだりされ、グルリと囲まれる一幕も。笑顔で快くサインに応じ、最後は『チョフチョフミー』のポーズで記念撮影もパシャリ。「大社の勝利のために応援しよう!」と笑顔で呼びかけた。

大社高校野球部での経験は芸人になった今でも生かされている。「きつい時にどれだけやれるかっていうのを鍛えられた気がします。いい時は誰でもいいことができますけど、きつい時にどれだけ人に優しくできるかとか、逆境の時にどれだけ人に影響を与えられるかみたいなところは意識しています」と〝大社魂〟を語った。

バチョフが記者に託した応援メッセージは以下の通り。

「ベスト8入り!!!!! ホントに凄まじいです!!!!! どんな言葉を並べてもこの感動は伝えられないし、軽くなってしまいそうで怖いのですが、本当に本当に最幸の空間でした!!! 選手にありがチョフを言いたいです!!! 最後の攻防が凄すぎました!野球うま過ぎて…そして、みんなも言っていましたが、大社高校に入って本当に良かったなって思いました!!! 今までのどんな事もあの瞬間報われました。ありがチョフでした! 本当にありがチョフ! 大社高校!!!」

1回戦は報徳学園(兵庫)、2回戦は創成館(長崎)を撃破。19日の準々決勝は優勝候補の神村学園(鹿児島)と激突するが、さらなるジャイアントキリングを起こすか。

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