右肘腱炎で負傷者リスト入り（ＩＬ）しているドジャースのタイラー・グラスノー投手（３０）が１７日（日本時間１８日）、カージナルス戦の試合前に胸中を語った。
グラスノーは「今は気分はいい」としながらも「それが一番悔しいこと。故障者リスト入りはしたくなかったけど、決定は下された。論理的ではないかもしれないけど、今は気分はいい。チームの最優先事項はポストシーズンだと思う。僕は自分の考えを話し、最終的に彼ら（球団）が決定を下す。僕にとって、チームにとって最善の決定になることが大事。医療スタッフ、コーチ陣、フロントオフィス全員を信頼している」と米メディアに話した。
前日のブルペン入り後にヒジに張りを感じた。軽症を強調してカージナルス戦の登板を訴えたが、ロバーツ監督は「彼が先発したいのは分かるが長いシーズンがある。彼は今季をいい形で終えるのに重要な役割を担っている。投げていたら最初から私も緊張していた」と１０月のポストシーズンをにらんでの苦渋の判断だったという。
９勝をマークしているエース右腕の最短１５日間の戦線離脱は痛いが、一方で６月から戦列を離れている山本由伸投手（２６）が実戦形式の投球を重ね、復帰登板が見えてきている。ロバーツ監督は「彼のパフォーマンスは順調でマイナーで投げる前にあと２～３回、練習セッションが必要だろう」としている。ナ・リーグ西地区はパドレスが単独２位に浮上し、ドジャースに２ゲーム差に迫っている。Ｄバックスを含めて三つどもえの混戦ムードになりつつあり、踏ん張りどころを迎えている。