団体最高峰王座の今後は。IWGP世界ヘビー級王者の内藤哲也(42)が、V1戦の相手にグレート―O―カーンをリストアップした。「G1クライマックス」Aブロック公式戦で内藤から勝利を収めているオーカーンが正式に挑戦を表明。G1を制したザック・セイバーJr.(37)が挑戦の舞台を10月14日東京・両国国技館大会に指定したため、9月29日神戸ワールド記念ホール大会でのオーカーン迎撃が浮上した。
AブロックからG1連覇を狙った内藤は5勝4敗に終わり、優勝決定トーナメントに進めず敗退。年内に公式戦で敗れた相手との防衛戦を行うことを熱望している。
これを受け、12日の最終公式戦(長岡)で内藤を撃破していたKOPW保持者オーカーンが17日両国大会で挑戦を表明。「全会場を帝国民でいっぱいにし、大『オーカーン』コールでいっぱいにすることが余の目指す支配の形である。世界中でオーカーンコールでいっぱいにする、帝国民でいっぱいにする、支配する。そのために…取りにいこうかIWGP世界ヘビーを」と宣戦布告した。
内藤は翌日の両国大会で「G1クライマックス優勝者とのタイトルマッチはもちろんだけど、まずはグレート―O―カーンから始めようかな。会場を大オーカーンコールにすることが目指す支配の形なんでしょ? じゃあ大オーカーンコールの中、このIWGP世界ヘビー級王座を奪取できるよう、せいぜい頑張ってくれよ、カブロン!」と迎撃に意欲をみせた。
一方のオーカーンも「みんな気づいてる。誰も今の内藤哲也に期待なんかできないんだよ。あの小ささ、あのコンディション。新日本プロレスの顔にしておくわけにはいかない。今年中に借りを返したいんだろ? 是非もなし、受けてやるよ」と挑発だ。
両者が白熱する一方で、辻陽太との優勝決定トーナメント・ファイナルを制しG1初制覇を果たしたザックはIWGP世界王座挑戦の舞台を、恒例となっていた翌年1・4東京ドーム大会ではなく10月両国大会に指定。このため内藤とオーカーンのタイトルマッチは9月の神戸大会で開催され、勝者がザックの挑戦を受けることが濃厚だ。