フランス1部スタッド・ランスに所属するMF伊東純也(31)の日本代表復帰に関して、スポンサーがゴーサインを出して9月から始まる北中米W杯アジア最終予選での招集が確実となった。
伊東は代表の一員として出場していたアジアカップ期間中の1月末に「デイリー新潮」に性加害疑惑が報じられた。女性2人に刑事告訴されたが、伊東側も女性の訴えは事実に反しているとして逆告訴。そして今月9日になって大阪地検が、伊東と女性2人の双方とも嫌疑不十分により不起訴の判断を下した。
伊東は性加害疑惑の報道後にアジアカップから途中離脱し、以降は日本代表に招集されていなかったが、日本代表の森保一監督(55)は11日に行われたJ1鳥栖―浦和戦の視察後に伊東の代表復帰に前向きな姿勢を見せた。そうした中、最大の懸案だったスポンサー側も伊東の代表復帰にゴーサインを出したようだ。
大手広告代理店関係者は「伊東選手の件は不起訴の判断が出て、しかも嫌疑不十分ということで、スポンサーも代表復帰は〝問題ない〟との意向を日本サッカー協会(JFA)に伝えている」と指摘。近年企業のコンプライアンス意識は高まっており、特に性加害問題などは極めて厳格な対応が求められるため、各企業とも慎重に事態の推移を見守っていたが、刑事告訴では一区切り付いたことで晴れて代表復帰への道が開かれた。
代表復帰へ最後の難関だったスポンサーから〝OK〟が出たことで、29日に発表される最終予選の中国戦(9月5日、埼玉)とバーレーン戦(同10日、リファ)に向けたメンバーに名を連ねることになりそうだ。