【女子ボートレーサー・インタビュー 登みひ果(24=兵庫)前編】
――「みひ果」という珍しい名前の由来は
登 よく聞かれるんですけど、これといった由来はなくて。響きがいいからというので母が付けたらしいです。
――お母さんの登みつよさんは2016年11月に引退した元ボートレーサー。レーサーを目指したきっかけは母親の影響が大きい
登 正直、子供の頃は母の仕事内容をあまり理解してなかったんです。ただ、楽しそうに仕事に行ってたりとか、私生活も楽しそうに過ごしていたのが印象的でした。進路を考えた時にボートレーサーについて調べたら、かっこいい仕事だったので目指すようになりました。レーサーになりたいとは小学生の時から言ってたんですが、母に高校は出てほしいと言われたので高校を卒業してから試験を受けました。
――養成所の試験は8回目で合格
登 連続で受け続けて4年かかりました。何とかという感じでしたね。ここまでやって来たので諦めたくなかった。他の仕事も考えるには考えたんですけど、その上でやっぱりボートレーサーがいいなと思ったので、試験を受け続けました。
――ボートレースについて、みつよさんからアドバイスは
登 それが全く何も言われないです(笑い)。「ケガせず、事故せず帰ってきて」くらいです。
――2022年11月に尼崎でデビュー。実際にボートレーサーになってみて
登 楽しさの方が勝ってはいるんですけど、課題だらけで不安もあります。やっぱり点数というのが懸かってるので…。今はいろいろできてなさ過ぎです。
――課題は
登 道中の舟の場所取りが悪いですね。レースでは相手との駆け引きなどを考えて、自分の位置を取らないとダメなんですけど、そこができてないかなと思います。自分が不利になる位置に行ってしまったりして、思った旋回ができなかったり…。1Mでいいところに行けても、道中で着を落としてしまうことが多いのが課題です。
――勝率は着実に上がっている
登 前よりはスピードを持って行けてると思いますし、師匠の和田拓也さんの教え通りにやって、着実にステップアップしているというのはあります。
――ペラ調整は
登 最近はめちゃくちゃ乗りにくいということはなくて、乗りづらいまま終わって帰ってくるという節はあまりなくなりました。めちゃくちゃ足が悪いというのもないです。ペラ調整で求めるのは、乗りやすさの次に足という感じです。乗りやすさが来たら、自然と足もついてくることが多い。握って行きたいので、一番は乗り心地ですね。ただ、バチっと合わせれるというのはなかなかないので、レースごとにしっかり合わせられるようになりたいです。