カブスの今永昇太投手(30)は18日(日本時間19日)に本拠地シカゴでのブルージェイズ戦に先発し、5回を投げ、1本塁打を含む4安打1失点、6三振1四球で3敗目(9勝)を喫した。
1球に泣いた。2回二死無走者で8番ロパフィドが左打席に入った。カウント2―1からの4球目、内角高めの90マイル(約145キロ)のストレートを豪快にフルスイングされた。角度36度、打球速度98・6マイル(約158・7キロ)で右翼上空に上がると、そのまま客席に飛び込んだ。失投ではなかったが、打球を見送った今永は“まさか”の表情だ。今季、ここまで長打9本の新人に柵越えを許すとは思わなかっただろう。
結果的に打たれた安打は4本だけで、ピンチらしいピンチは初回に四球と安打で二死一、二塁としたところだけだった。しかし、立ち上がりに31球要したことが響き、5回で降板。打線も相手先発フランシスに7回3安打に抑えられるなど援護に恵まれず、昨年のメッツ・千賀に続く日本選手9人目の新人2桁勝利はお預けとなった。
それでも力のある高めのストレートで押し、スプリットやチェンジアップで三振を奪う投球スタイルは健在。次の登板で10勝目を手にする。