米男子ゴルフの年間王者を決めるプレーオフ第１戦「フェデックス・セントジュード選手権」（１５～１８日）でツアー通算１０勝目を挙げた松山英樹（３２＝ＬＥＸＵＳ）のエースキャディーを務める早藤将太氏が、同第２戦「ＢＭＷ選手権」（２２日開幕）から復帰できる見通しとなった。
チーム松山は、パリ五輪後に拠点のある米国へ戻る途中の英ロンドンで盗難被害に遭った。松山は財布、早藤将太キャディーと黒宮幹仁コーチはパスポートを盗まれたという。手続きのため早藤氏は、「フェデックス・セントジュード選手権」で松山のバッグを担ぐことができず、松山は田淵大賀キャディーと急造タッグを組んだ。
田淵氏は「緊張はめっちゃしました。決まってから寝られなかったです。自分は横を歩いていただけで優勝させてもらいました」。首位タイで迎え、勝利をたぐり寄せた１７番パー４のパッティングのやり取りについては「ラインがわからなかったので、松山さんが『まっすぐかな』と言ったら、『まっすぐ』と言ったら入りました」と振り返った。
今後に向けて田淵氏は「（ＢＭＷ選手権から）早藤が帰ってくるので（日本に）帰ります」。当初、復帰は今季最終戦「ツアー選手権」（２９日開幕）との見方もあったが、エースキャディーの早期復帰は、松山にとってプラスに働きそうだ。