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【甲子園】青森山田が接戦を制して初の4強進出 決勝打の吉川「木製バットはかっこいい」

東スポWEB 2024年8月19日 14時29分

第106回全国高校野球選手権大会の第12日(19日)の準々決勝第2試合は青森山田が滋賀学園を1―0と下し、春夏通じて初の4強入りを果たした。

息詰まる接戦を制した。スコアレスで迎えた7回、二死三塁から5番・吉川(3年)が左前に運ぶ甲子園初安打で待望の先制点を上げた。6回まで相手先発の土田(2年)にわずか1安打に抑えられ、2番手でマウンドに立ったエース脇本(3年)をとらえた。

塁上でガッツポーズの吉川は「チームが勝てたことが一番うれしい。ここまで不調が続いていたけど、仲間があの場面でつないでくれた。感謝したい。今までやってきたことを信じようと思った。打席がなかなかうまくいかないことも多かったけど、ピッチャーが頑張ってくれた。自分たちが目標にしているのは日本一。粘り強いチームの良さが出ている」と汗を拭った。

クリーンアップを任されながらも2試合で安打がなく、低く強い打球を打つ意識を徹底し、フォーム改造にも取り組んだ。「フォームの修正がこのヒットにつながった。ポイントのズレがあって、練習でポイントを体の近くにしっかり決めて打ってきた」。木製バットにもこだわりがあり「一番はかっこよさ。木製の方が長さもバランスも自分に合っている。自分の形で打てた」と決勝打の打席は軽いタイプに代えて結果を出した。

先発の下山(2年)から関(3年)のリレーで9安打を許しながらも虎の子の1点を守った。苦しい中で粘り勝ち、4強進出。兜森監督は「緊迫した試合だった。吉川はプレッシャーに感じていたと思う。自分の努力がムダになるんじゃなく、ベストを尽くして結果のことは俺に任せろ、思い切って振れ、と言った」と目を細め「準決勝もレベルが上がって厳しい戦いになると思う。一日でも長く試合をさせてあげたい」と次の壁を見据えた。

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